• Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • 健康
  • ヘンププロテインの効果とは。副作用やデメリット、おすすめ商品8選[医師監修]

ヘンププロテインの効果とは。副作用やデメリット、おすすめ商品8選[医師監修] (2/4)

「ヘンププロテインにはタンパク質が含まれており、100gあたり50g程度のタンパク質含有量で摂取した量の半分がタンパク質として吸収されます。タンパク質以外にもカルシウム、リン、カリウム、鉄分、亜鉛などのミネラル成分が豊富です。ミネラルが不足すると、うつ症状、肌荒れ、肩こり、口内炎、体重増加、免疫力などさまざまな心身の状態が引き起こされます。なぜミネラル成分が豊富かというと、他のプロテインのほとんどが加熱処理されるのに対して、ヘンププロテインは加熱せずに砕いて粉にしているためで、植物がもつミネラル成分を失わずに摂取することができます」(藤井先生)

「同じ理由で、食物繊維や必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸など脂肪酸の中でも人間が体内で生成できない脂肪酸のこと)も豊富です。食物繊維は腸の調子を整えたり、血中コレステロールの低下に効果を発揮します。必須脂肪酸のほうは生命活動の重要なエネルギー源として使われるほか、細胞を構成するための必要な要素にもなります。このようにヘンププロテインは、他のプロテインよりも健康維持への効果が期待できる成分を比較的多く含んでいます」(藤井先生)

プロテインというとタンパク質補給のイメージでしたが、ヘンププロテインは健康面でもさまざまなメリットがあるのですね。

では、多くのプロテインの中で、あえてヘンププロテインを選ぶ理由とは。

ヘンププロテインを選ぶメリット。肌、髪の毛にも良い影響

ヘンププロテインはアレルギー成分が少ない

「麻という植物は一年草で生命力が非常に強く、栽培に農薬、化学肥料などを必要としないため、残留農薬の心配もなく、身体にやさしい植物であると言えます。また、栄養価も高く、基本的に安全性が保証されたオーガニック食品です。先述したように、ソイやホエイ、カゼイなどの原料である大豆や牛乳は人によってはアレルギーを発症することもありますが、ヘンププロテインにはアレルギー成分はほとんど存在しないため、アレルギーをお持ちの方でも安心して摂取できるのです」(藤井先生)

また、ヘンププロテインは、プロテインでお腹を壊してしまう人にもおすすめだそう。

「一般的によく売られているホエイやカゼインなど、牛乳を原料としたプロテインを飲むと、お腹の調子が悪くなってしまう方がいます。これは乳糖不耐症が原因のことが多く、残念なことに乳糖不耐症は日本人に多い体質です。ただ、乳糖不耐症の方でも100%植物性のヘンププロテインであれば、乳糖不耐症による不調の恐れなく飲むことができます」(藤井先生)

関連記事:【乳糖不耐症】プロテインでお腹を壊す…対処法は?|マッスルデリ管理栄養士が解説

血糖値の急激な上昇を防ぐ、便秘解消をサポート

美容面やダイエットにおいても、多くのメリットが期待できます。

「ヘンププロテインには水溶性の食物繊維がたくさん含まれています。水溶性食物繊維は、小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。血糖値が急激に上昇すると、インスリンという物質が過剰分泌することで体脂肪が蓄積されやすくなります(その上昇速度はGI値:グリセミックインデックスと言われます)が、血糖値の急激な上昇を抑えることで、脂肪を蓄積しにくくなります。血糖が急激に上昇しやすい白い炭水化物(白米など)などと一緒に摂取することで、血糖の上昇を抑えてくれる効果が報告されています。ちなみにヘンププロテインには不溶性食物繊維も含まれており、不溶性食物繊維は水に溶けずに、水分を吸収して腸の運動を促し排便を促す作用があります」(藤井先生)

肌や髪の毛にいい影響も!

「他の食品と比較しても、同じ摂取量でのタンパク質含有量が多く、タンパク質は肌や髪の毛の材料になるため、美肌効果、頭髪のアンチエイジングなどにも良い影響が期待できます」(藤井先生)

貧血改善への可能性は?

貧血に良いという声もありますが、藤井先生いわく「現在のところヘンププロテインと貧血の関係は論文等では発表されていないです」とのことでした。

ヘンププロテインのデメリット

うれしいコト尽くしに思えるヘンププロテインですが、デメリットや副作用、他プロテインと比べて不足している要素などはあるのでしょうか。