名医が教える!自律神経を整える「4つのポイント」
朝と晩の寒暖差や気圧の変動も加わり、なんとなく体調不良を起こしている人も多いのでは。
こうした季節の変わり目は、自律神経の乱れに繋がります。自律神経のスペシャリストである順天堂大学の小林弘幸先生が、自律神経の乱れを整えるメソッドを紹介しているのでその内容をお届けします。
自律神経のスペシャリスト監修! 自律神経ととのえメソッド
少しぬるめの湯船に浸かる
ついシャワーで済ませがちですが、入浴でもリラックスを司る「副交感神経」を活性化できます。
おすすめの方法は、就寝の1~2時間前に、ややぬるめのお湯(約40℃)でゆったりと湯船に浸かることです。
熱いお風呂は避けましょう。交感神経が優位になってしまいます。
▼オフロめんどい!対策は?
ストレッチやマッサージなどを行う
マッサージやストレッチを行うことで、全身の血流が良くなり、体の調子も整います。
「足の指を開くだけ」「首や肩を回す、伸ばす」といったシンプルなストレッチでもOKです。
寝る前はスマホから離れ、リラックスする時間をとる
寝る前のスマホは交感神経が活性化されてしまい、自律神経の乱れを引き起こします。睡眠の質も下げてしまいます。
寝る1時間前は、音楽や読書などリラックスした時間を過ごすようにしましょう。深い眠りに繋がり、翌朝すっきり目覚めることができるでしょう。
「歩く」「噛む」などリズム運動を行う
自律神経を整える方法として、リズム運動が良いことがわかっています。
リズム運動には「呼吸」、「ウォーキング」、「サイクリング」、「噛むこと」などがあります。「噛む」ツールとして「ガム」を用いることで、日常生活の中でリズム運動を取り入れやすくなるのでおすすめです。
また、ガムを噛むと、自律神経・ストレス改善、ネガティブな気分改善といったメリットがあることもわかっています。
▼「ガムを噛むこと」のメリットとは
小林先生「自律神経はとても繊細」
小林先生からは次のコメントが届いています。
「自律神経はとても繊細で、ちょっとした生活の乱れが体調不良につながります。とくに季節の変わり目は、気温や気圧が変動するため自律神経が乱れやすくなります。
今回の調査でも自律神経の乱れを感じたことがある人の89.6%が、季節の変わり目に乱れを体感しており、四季の移り変わりは普段より注意する必要があるでしょう。
自律神経が乱れると、疲れやすくなる、頭痛・肩こりの症状が現れるなど、仕事や日常生活にも大きく影響してしまいます。
近年は自律神経の乱れや体調不良を訴える人が急増しています。ちょっとした不調でも、長引くと生活や仕事における影響は計り知れません。無理をせず、自分に合ったケア方法で自律神経を整えていきましょう。」
▼自律神経の乱れセルフチェック!
プロフィール
小林 弘幸(こばやし ひろゆき)
順天堂大学医学部 総合診療科・病院管理学 教授
自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」でもあり、みそをはじめとした腸内環境を整える食材の紹介や、腸内環境を整えるストレッチの考案など、様々な形で健康な心と体の作り方を提案している。著書多数執筆。メディア出演や講演活動も多数。
<Edit:編集部>