「本音を言えない」のはどんな心理状態?本音を言う方法とは【心理士回答】
「心の奥では意見を持っているのに、いざ人と話そうとすると本音を言えない」という人、少なくないでしょう。このような時、どのような心理状態であるのか、選択理論心理士・角田院長に聞いてみました。
本音を言えない状態は、どんな心理状態なのか
本音を言えない心理としては、以下など苦痛感情を回避するものであると考えられます。
- 相手との友好関係を壊したくない
- 批判されたくない
本音とは「本心からでた言葉」です。本音と対義語である建前の意味とは、「表面上の理由や主張、本心を言わず遠回しに気持ちを伝えること」です。
では、なぜ建前を言うのでしょうか。これは、相手を気遣ったり、傷つけたくないという思いがあるからでしょう。
心理士が教える「本音を言う方法」とは
- 「何のため」に話をするのか、はっきりさせる
- 「相手のために」という覚悟で話す
本音を話すことは、相手のみならず自分をも傷つける可能性があります。その覚悟を持った上で、どうしても相手によくなってほしいという姿勢で話せば、言葉に心が乗り、本音で向き合えるでしょう。
雑談であれば、会話を楽しむ要素があるため、本音云々は横に置いておき、もっと気軽に会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
本音を言うことができれば、会話に気を使う必要がなくなり、心が疲れないかもしれません。こちらが本音で話せば、相手も本音で話をしてくれる可能性もあります。
本音で話し合える仲というのは、気心の知れたな仲であり、相手との距離を縮めることができるでしょう。
監修者プロフィール
つのだデンタルケアクリニック
院長 角田智之(つのだ・ともゆき)
歯科医師。歯科医師臨床研修指導医・日本選択理論心理学会認定選択理論心理士。1992年、明海大学歯学部卒業。日本大学板橋病院、社会保険横浜中央病院、久留米大学病院、(医)高邦会高木病院歯科口腔外科を経て、2008年福岡市博多区につのだ歯科口腔クリニックを開設。2015年同じ博多区内で移転開設し、つのだデンタルケアクリニックに名称変更。予防診療と舌痛症のメンタルカウンセリングを行っている。専門分野は口腔外科、歯科心身症。
<Edit:編集部>