ウェルネスフード
2023年11月8日
ヨーグルトを食べ過ぎるとどうなる?「病気になる」「太る」という噂も[管理栄養士監修] (2/3)
ヨーグルトを必要以上に食べ過ぎると、癌のリスクが高まると考えられます。
リスク① 大腸ガン
脂質の高い食事は、大腸ガンのリスクを高めます。ヨーグルトは乳製品の中で低脂質ですが、過度に食べ過ぎると脂質(飽和脂肪酸)の過剰摂取により、大腸がんの発症リスクが上昇することがあります。
脂質を取り過ぎると、
- 脂質の分解と消化を促すために二次胆汁酸の分泌が活性化される
↓ - 二次胆汁酸が大腸内に侵入すると、悪玉菌が増殖しやすくなる
↓ - 悪玉菌の増殖により、腸内環境が悪くなる
↓ - 腸内環境悪化により、大腸がんのリスクが高まる
と考えられています。
リスク② 乳ガン
ヨーグルトなどの乳製品を適量摂取することで、乳ガンの予防に働きます。しかし、過剰摂取することで乳ガンリスクを高めます。
ヨーグルトの過剰摂取は、肥満を誘発させる可能性があります。肥満は、乳がん発症リスクを上昇させる原因となるため要注意です。
リスク③ 前立腺ガン
国立がん研究センターによると、ヨーグルトに限らず、牛乳、チーズなど乳製品の摂取量が多いと、前立腺ガンのリスクが高くなるという報告*があります。
*乳製品、飽和脂肪酸、カルシウム摂取量と前立腺がんとの関連について - 多目的コホート研究(国立がん研究センター)
ヨーグルトの食べ過ぎで「便秘になる」って本当?
ヨーグルトの食べ過ぎで、便秘になるというのは考えにくいです。
便秘になるというより、乳酸菌の種類やその時の体調、他の食べ合わせや生活環境などが関係して、ヨーグルトを食べても便秘改善につながっていないと考えられます。