ウェルネスフード
2023年12月13日
炭酸水は肝臓に悪い、血圧が上がるってホント?飲み過ぎるとどうなる?管理栄養士が一刀両断! (1/4)
炭酸水を飲むことで得られるメリットは多々ありますが、どんな飲食物も過剰摂取は禁物です。炭酸水も同様で、必要以上に摂取すると体に悪影響を及ぼす可能性があります。
では、具体的にどんなデメリットが考えられるでしょうか。炭酸水についての「○○ってホント?」を、管理栄養士・望月理恵子さんが解説します。
炭酸水は肝臓に悪いって本当?
加糖炭酸水の飲み過ぎを続けると、肝臓がんの発症リスクが上昇するという研究結果*があります。ただし、無糖の炭酸水の場合、肝臓に悪いとは言い切れません。
*米国栄養学会議(ASN)の年次学術集会(NUTRITION 2022、6月14~16日、オンライン開催)で報告
炭酸水の飲み過ぎは「腎臓に悪い」って本当?
炭酸水が腎臓に悪いとは断言できません。
実際、透析中の方の水分補給として無糖炭酸水を栄養指導でお勧めしています。しかし、加糖炭酸水の過剰摂取を続けている方は、腎臓病の発症率が上昇するというデータ*があります。加糖炭酸水に限らず、高エネルギーの飲料はさまざまな慢性疾患の要因になります。
*Patterns of Beverages Consumed and Risk of Incident Kidney Disease
炭酸水で「血圧が上がる」って本当?
無糖の炭酸水が原因で血圧が上昇するとは断言できません。
しかし、加糖炭酸水の過剰摂取を続けている方は高エネルギー摂取傾向になるため、肥満によって血圧が上昇する可能性はあります。