2023年12月7日

キャベツって冷凍できるの?冷凍保存のコツと、まずいときのお助けレシピ(体験談)

野菜をはじめ、食品の価格高騰が気になります。冷凍食品は価格帯の変動が少なく、家計の強い味方ですが、野菜の冷凍食品はまだまだ種類が少ないですよね。野菜が安いときに購入し、家庭で冷凍保存している人も多いかと思います。

今回は利用頻度の多いキャベツにフォーカス!『「キャベツはダイエットにおすすめの食材」ってホント?カロリーと栄養素、おすすめ調理法|マッスルデリ管理栄養士が解説』という記事から、キャベツの冷凍保存についてピックアップしてご紹介します。

キャベツは冷凍できるの?

キャベツは冷凍可能です。取り扱いやすい方法は、一口大にカットして余分な水分を取り除き、ジップロックなどの密封袋に入れて冷凍するやり方です。

事前に洗うの?

気になるのが、冷凍前に洗うのかということ。

使用前に状態を見て、土や汚れなどが付いていた場合は流水などで洗い流してください。ただし、ビタミンCやカリウムなどは水溶性のため、長時間水にさらすと栄養素が流れ出てしまうので注意が必要です。

\編集部の体験談/
洗って一口大にカットしてそのまま冷凍したところ、キャベツについた水分が凍って解凍時に水っぽくなってしまいました。スープにして事なきを得ました。キッチンペーパーなどで水気をとってから冷凍すればよかったかなと思いました。

冷凍保存をしても味は落ちない

新鮮な野菜のほうが栄養素が高いのかなと思われがちですが、冷凍保存をしても食材の味を損なわないというのが以下の記事で語られています。

「冷凍すると長期保存できる代わりに、食材の味が落ちると勘違いされがちです。しかし、実は脂質の酸化を防ぐなど食材の劣化を止める役割もあります」(鈴木先生)
「冷凍すると味が落ちる」は勘違い!冷凍博士に聞いた【誤解しがちな冷凍保存テクニック】より

冷凍キャベツの美味しい食べ方

冷凍キャベツの使い道としては、スープや浅漬けなどが適しているでしょう。

キャベツを冷凍することで、解凍時に水分が出やすいためすぐに柔らかくなり、煮込み時間や水抜き時間の短縮が可能になります。

逆に、「炒め」の調理法は水っぽい仕上がりになってしまうため、避けた方がよいでしょう。

キャベツの芯には栄養がギッシリ!

キユーピー株式会社が出したリリースによると、キャベツの芯にはこんな栄養があるというお話です。

葉部よりも甘み成分が豊富!

キャベツの芯は、キャベツ全体の約10%を占める部分です。捨てられがちですが、実は葉部よりも甘味成分である「アラニン」が多く含まれています。

また、糖質の一種である「スクロース」も、中葉の9倍以上も含まれています。これにより、キャベツの芯は甘味が強く、加熱することでさらにその甘みを感じることができます。

食物繊維は葉部の約1.5倍

さらに、食物繊維も豊富に含まれており、葉部の約1.5倍もの量を含んでいます(キユーピー調べ)。

食物繊維は消化吸収がゆっくりであり、腸内環境を整える効果や便通を促進する効果があります。そのため、キャベツの芯を食べることで食物繊維を摂取することができ、健康的な食生活をサポートすることができます。

嚙む力を養う

キャベツの芯は咀嚼力の向上にも効果的です。現代人にとって不足しがちな咀嚼力を養うためにも、キャベツの芯を積極的に取り入れることをおすすめします。

キャベツの芯を使った絶品おかず

冷凍キャベツがまずかったときの救済法

冷凍キャベツの冷凍保存を失敗してしまい、解凍したとき、以下の理由で「まずい」と感じてしまいました。

  • 水気を拭かなかったため解凍時に水っぽくなった
  • 冷凍焼けの匂いがついてしまった

というわけで、救済法としてベーコンと一緒にくたくたの煮込みスープにしてみました。シチューにすることでも救済成功! 炒め物は水気を飛ばしきれず、煮物っぽくなってしまいました。

ほか、卵とじにしたり、溶き卵とまぜてレンジで温めることで、おいしいオムレツに。

冷凍保存することで小分けにして使えるので、ちょこちょこ使って野菜不足を補えるなと感じました。ぜひお試しください。

参考記事とプロフィール

参考記事

「キャベツはダイエットにおすすめの食材」ってホント?カロリーと栄養素、おすすめ調理法|マッスルデリ管理栄養士が解説

瀧川みなみ(たきかわ・みなみ)


株式会社Muscle Deli管理栄養士、調理師。青山学院大学文学部卒業後、専門学校で調理師、食生活アドバイザー、栄養教諭を取得。専門学校卒業後は大手外食企業で働きながら管理栄養士を取得。接客、店舗管理、副料理長を務めたのち本社の商品企画・開発部門でデザートメニューの商品開発をおこなう。その後、クラウドレストランを運営するベンチャー企業に転職し、8ブランドの立ち上げを実現。より多くの人に向けて体・健康づくりの手伝いがしたいと思い、Muscle Deliに入社。商品開発、栄養指導、レシピやコラム作成等を担当。プライベートでは料理教室や食事に関するセミナーなどのイベントを主催。

<Edit:編集部>