
ヘルス&メンタル
2024年4月30日
「五月病の予防は連休前の過ごし方が重要」。精神科医が“ゴールデンウイーク明けを楽にするコツ”を伝授 (3/4)
Q.GW明けの不調を起こさないために、休暇に入る以前にしておくといいこと、休暇の過ごし方、有効なリラックス法などがあれば教えてください。
A.五月病の予防は、休暇に入る前の過ごし方がいちばん大切だと思っています。
先に述べた通り五月病は、卒業・進学・進級・就職・転勤など行事が多い3月~5月前半に生じた疲労の蓄積もとになっていると考えられます。
ここで大切なのは嬉しいこと、楽しいこと、おめでたいことも疲労とストレス反応を引き起こすという視点です。
とくに祝い事などはなおさら疲労感を感じにくく、自分が疲労しているということはなかなか気づきにくいでしょう。ストレスは「変化」に対して生じるのです。
そうしたことを理解したうえで、この時期の疲労の蓄積をいかに予防するかということが大切です。
「疲労感は感じていなくても疲労はあるのだ」ということを自覚し、自分が興奮しすぎていないか(興奮は疲労を隠します)をときどきチェックし、意図的な休息をしっかり取りましょう。