【精神科医に聞く】5月病を「睡眠」からアプローチ!10の対策と、眠れないときのお助け術 (3/3)
自律神経を整える耳マッサージ
耳まわりを刺激することで副交感神経が優位になることを助けてくれます。
- 耳全体を上下から指で挟む
- 耳のふちの真ん中の位置をつまんで、外側に引っ張る
- 耳の上側をつまんで上に引っ張り、同じように耳たぶをはさんで下に引っ張る
数回繰り返してみましょう。
眠る前後のアロマテラピー(芳香療法)も有効
香りは脳に直接的な刺激を与えてくれるといわれ、睡眠の質の向上にも役立ちます。
アロマディフューザーやアロマストーンで使用したり、ティッシュに1~2滴を垂らして枕のそばに置くのでもOK。天然香料のものを選んでください。
- 眠る前におすすめの香り:ゼラニウム・ラベンダーの安心感のある甘さを感じる香り
- 目覚めた後におすすめの香り:ユーカリ・ミントなどの清々しい清涼感ある香りや、ティーツリーのような爽快な苦みの香り。朝、目覚めた後のスッキリ感を増長してくれることが期待できます。
フランキンセンスのような澄んだ香りやシダーウッドなどの深い森林をイメージさせる香りも気持ちを静める効果があります。
オレンジ・ベルガモットの甘く爽やかな香りも、緊張やストレスを開放し、リフレッシュさせてくれるといわれています。
最近は芳香療法に着目したスキンケアブランドなども登場しているので、睡眠前後のスキンケアアイテムで心地よい香りを取り入れることも自律神経を整える一助となります。
精神の安定を保つ対策として一番有効なこととは
精神の安定を保つ対策としては、実は“信頼する人に話を聞いてもらう”のがダントツでおすすめです。
孤独感を感じると抑うつ症状が悪化しやすいといわれます。他にも、人との交流が苦手という人は趣味に没頭する、寝る、大声を出すなどもストレス発散になります。
生活リズムを一定に保ち、健康的な生活を送ること(3食を一定の時間に摂り、起床時刻を一定にし、自分に合った十分な睡眠時間を取る、継続できる運動を規則的に続ける)に勝るものはないと心得てください。
メンタル悪化で起き上がれなくなったら病院へ
なんとか仕事ができている場合は様子を見て、起床時から気力が湧かず、布団に身体が張り付いてしまって起き上がれないくらいの場合は早めに精神科を受診しましょう。
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<Edit:編集部>