
そのストレス発散方法、逆効果かも!おすすめのストレス解消方法とは[臨床心理士監修] (2/3)
中程度のストレス
日常生活に一定の支障をきたし、活動能力やパフォーマンスに影響を与える程度のストレス。身体的な症状が表面化し、不安やイライラが継続的に現れてきます。
中程度のストレスの発散方法
- 何もしない時間を確保してリラックスする
- 紙に書き出す
- 専門家に相談する など
重度のストレス
日常生活に深刻な支障をきたし、日常活動や社会的関係に大きな影響を与える程度のストレス。慢性的な身体的症状や精神的な問題が顕著になり、生活の質や幸福感が著しく低下します。
重度のストレスの発散方法
- 休養などセルフケアに専念する
- 専門家のサポートを受ける など
そのストレス発散方法、逆効果かも!
一部のストレス発散方法は、逆にストレスを増大させる可能性があります。以下に逆効果になるストレス発散方法をいくつかご紹介します。
過度の飲酒や喫煙
アルコールやたばこは、一時的にはストレスを和らげるように感じるかもしれませんが、過剰な摂取は身体に負担をかけ、ストレスを増大させる原因となります。
感情の抑制や無視
感情を抑え込んだり無視したりすることは、ストレス発散には役に立ちません。
ネガティブで恥ずかしい場合もあるかもしれませんが、自分の内側にある感情を認め、できれば身近な人に表現するようにしましょう。
もしかすると、正直に話すことでより良好な関係を築くことだってあるかもしれません。
ストレスを受けやすい人には「ある特徴」がある
ストレスに対する感受性は個人によって異なりますが、一般的に以下のような特徴を持つ人々がストレスを受けやすい傾向があります。
パーソナリティ特性がある人
J-Stage「タイプA行動パターンとストレス反応」(佐藤 豪)によると、神経質である、仕事熱心で完璧主義者であるなどのパーソナリティ特性(「タイプA」と呼ばれる)がある人は、自分の幸福が不安定なものであるという恐怖心から過度な適応努力をしてしまい、結果としてストレスを感じやすく、重度のストレス反応を示しやすいと言われています。
生活環境にストレッサーが多い人
高ストレスの職場環境や家庭環境に身を置いている人は、日常的にストレスを受けやすい傾向があります。
環境を変えることは気軽にできることではありませんが、ストレスが慢性化してしまう前に転職や引越しなどを検討しましょう。
ネガティブ思考な人
ネガティブ思考によって自己肯定感が下がってしまうことはないでしょうか。
ストレスには外的要因だけでなく、ネガティブ思考や自己肯定感の低下などの内的要因により引き起こされることがあります。
ネガティブ思考になるということは脳が疲れているとも捉えることができます。何も考えない、好きなものを食べるなどして、脳の疲れを回復させることに注力しましょう。