「朝バナナ」の効果とは。朝・昼・夜いつ食べるといい?オススメの食べ方は (2/2)
身体を冷やす
南国のフルーツであるバナナには、バナナには体温を下げる働きがあり、冷えやすい体質や免疫力の低下を招くことがあります。
冷たい飲み物を飲むよりは心配はしなくてもよいですが、極度の冷え症の方や生理前の女性は少し気にする必要があります。
高カリウム血症を引き起こす恐れがある
バナナにはカリウムが豊富に含まれるため、摂り過ぎることで高カリウム血症を引き起こす恐れがあります。
カリウムの摂り過ぎが長期にわたると吐き気や倦怠感、しびれや動悸、不整脈といった症状があらわれます。
トイレが近くなる可能性
バナナに含まれるカリウムによって、むくみを予防する効果があります。しかし、体内にナトリウムが多くある状態でカリウムを摂取すると、トイレが近くなることがあります。
とくに、前日に塩分を含む食べ物を大量に食べた場合は注意が必要です。
時間帯別で見る、バナナを食べるメリット
では、昼食や夕食にバナナを食べると、どんなメリットがあるのでしょうか。時間帯別に紹介します。
朝に食べる場合
朝バナナの効果は前述の通りです。胃腸に負担をかけずに手軽に食べられるので、1日の栄養補給ができるでしょう。
また、朝に食べることで腸内環境を改善して便秘を解消したり、睡眠の質を高めたりする効果も期待できます。
昼に食べる場合
バナナに含まれる糖質は体を動かすエネルギーになります。
バナナには吸収の速いブドウ糖や果糖、その次に吸収されるショ糖、ゆっくり吸収されるでんぷんなど、さまざまな糖質が含まれています。さらに、糖質をエネルギーに変換する際に必要になるビタミンB1も含まれているので、午前の疲れをとり、午後からも集中したいときにおすすめの食材です。
残業が長くなりそうなときや、仕事や家事をひと段落させてからジムに行くときにも食べやすいですよ。
夜に食べる場合
栄養補給として活躍するバナナですが、バナナにはリラックス効果もあります。
セロトニンの原料となるトリプトファンやビタミンB6、ストレスへの抵抗を高めるビタミンCが含まれているので、ストレスがたまっているときにもおすすめです。
バナナの効果的な食べ方
バナナを食べるとき、覚えておきたいポイントを3つ紹介します。
食べ過ぎに注意する
バナナの食べ過ぎには注意しましょう。カロリー過多や高カリウム血症を引き起こす恐れがあります。
バナナに多く含まれている不溶性食物繊維は、水に溶けない性質を持つため食べ過ぎると腹痛や腸閉塞の原因になることもあります。1日1本程度にしてくださいね。
冷やしすぎたバナナや冷たいものとの併用は避ける
バナナは身体を冷やす働きをするので、冷たいものと一緒に食べることは避けましょう。食べるときは温かい格好をすることもおすすめです。
女性の場合、生理前や生理中に身体を冷やすと血行が悪くなり、生理痛が重くなる恐れがあります。生理痛が重い方は、生理前の冷えたバナナは避けたほうがよさそうです。
食事をバナナだけにしない
バナナは栄養価が高い食材ですが、食事をバナナだけにすると栄養バランスが崩れてしまいます。
たとえば、バナナに含まれるタンパク質は少量です。バナナだけを食べているとタンパク質が不足し、栄養バランスが崩れる原因になります。その結果、筋肉量が減り基礎代謝が低下し、太りやすくなる可能性があります。また、免疫力が低下し、風邪を引きやすくなることも。
バナナに限らず、他の栄養素も摂取して、バランスの取れた食事を心がけましょう。
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監修者プロフィール
あんしん漢方薬剤師 山形ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニューも開発。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
<Edit:編集部>