ヘルス&メンタル
2024年8月29日

もっとも気分が落ち込む時間帯は「23時」。その理由と対策[専門家回答] (3/3)

腸内環境を意識している人は気分が落ち込みにくい傾向

調査の結果、腸内環境を意識している人は、意識していない人と比べて気分が落ち込みにくい傾向にあることも分かりました。

腸内環境を意識している人は、なぜ気分が落ち込みにくいのか。久手堅先生は以下のように語ります。

「腸と脳は相関関係にあると言われています。腸内環境が良いと、脳内で「幸せホルモン」といわれるセロトニンも分泌されやすく、自律神経に良い影響を与えます。一方で、腸内環境が悪いと、セロトニンが分泌されにくくなり、気分も落ち込んでしまうというわけです」(久手堅先生)

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また、腸内環境のために食べている食品TOP3は、ヨーグルト・納豆・チーズといった発酵食品でした。

こうした食品は、本当に腸内環境に効果的なのでしょうか。久手堅先生のコメントです。

「腸内環境のためには規則正しい食生活が大事です。食材選びもポイントです。ヨーグルトや納豆、チーズ、バナナなど、どれも腸にとって良い食材と言われています。なかでもヨーグルトは、乳酸菌が腸内最近を活性化してくれることはもちろんですが、手軽に摂取しやすく、習慣化しやすいことが利点です」(久手堅先生)

中でも、夜のヨーグルトはメンタルケアにおすすめだといいます。

「午後11時に気分が落ち込みやすい方は、夜ヨーグルトを試してみると良いでしょう。午後10時から午前2時は、腸のゴールデンタイムと呼ばれていて、腸の修復が行われています。腸のゴールデンタイムに向けて、夜にヨーグルトを食べると、乳酸菌が働き、腸内環境を整え、よい睡眠に導いてくれるでしょう」(久手堅先生)

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■調査概要:メンタルヘルスに関する調査
■調査期間:2022年8月10日(水)~2022年8月12日(金)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:3,000人
■調査対象:全国20代〜50代の男女
■調査主体:ゼネラルリサーチ

専門家プロフィール

久手堅 司(くでけん・つかさ)

せたがや内科・神経内科クリニック院長。医学博士。気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」監修医師。「自律神経失調症外来」などの特殊外来を立ち上げ、「気象病・天気病外来」ではこれまで5000名を超え、患者目線で行う診察とわかりやすい解説がSNSやメディアで話題。著書は『最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方』(クロスメディア・パブリッシング)、『気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)。

<Edit:編集部>

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