A型の人は薄毛になりやすい?坊主にすると髪質が変わる?髪の都市伝説 (1/2)
株式会社アデランスが、非常に興味深いリリースを出しています。「ワカメや海藻を食べると髪が増える」「血液型によって、将来薄毛になる確率が違う」「一回坊主にしてみると、髪質が変わる」など、よく耳にする髪に関しての迷信や噂、都市伝説の真偽について、毛髪診断士指導講師・伊藤 憲男さんが解説をしていたので、一部ご紹介します。
※毛髪診断士®は公益社団法人日本毛髪科学協会の登録商標です
Q.血液型がA型の人は薄毛になりやすい?
A.関係ない
薄毛になりやすい血液型があるという俗説があります。特に血液型診断で神経質なタイプと言われがちなA型が薄毛になりやすいという説がありますが、おそらくこれは、ストレスが抜け毛の原因にもなることから、血液型も脱毛と関連があるのではと思われてのことでしょう。
そもそも、血液型による気質の分類そのものも、確固たる裏付けがあるものではありません。
ストレスが髪に影響を与えることは事実ですが、ストレスだけが原因で髪が抜けるということはあまり多くなく、元来脱毛しやすい体質の人が、ストレスを感じたときに抜け毛が増えるなど、複数の要因が重なり初めて髪が抜けるのです。
Q.ヒゲや体毛が濃いと薄毛になりやすい?
これについては、多くの人が耳にしたことがあるかもしれません。実際は体毛と髪の相関関係は明らかにされていませんが、どちらも男性ホルモンが影響していることが知られており、2つの理由が考えられます。
薄毛の人がヒゲを伸ばすと目立つ
あくまでそれぞれの主観によりますが、薄毛の人がヒゲを伸ばしていると、印象に残りやすいと感じる人が多いのかもしれません。
男性ホルモン「テストステロン」の影響
テストステロンは筋肉・骨格の形成を担うために不可欠なホルモンで、テストステロンの分泌が多いと、体毛が濃くなる傾向があると言われています。
テストステロンは頭頂部や前頭部に存在する還元酵素「5αリダクターゼ」の影響を受けるとジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変質し、変質後のホルモンは薄毛を引き起こす要因と考えられています。
この薄毛の要因となるDHTは、部位によりその影響が逆に作用することが知られています。その理由は、DHTの影響で体内で生成される「成長因子(グロースファクター)」の違いによると言われています。
個人差はありますが、DHTの作用により、頭頂部では髪の成長を妨げる成長因子が、逆にヒゲなどでは伸びるのを促進させる「成長因子」が生成されやすくなることもあります。しかしながら、必ずしも頭髪とヒゲなどの体毛に同時に影響があるとは限りません。
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