筋トレ食材の新定番!再ブーム中の“魚肉ソーセージ"がもたらす意外な効果とは[医師監修] (1/2)
昭和の子供たちのおやつとして親しまれた懐かしい魚肉ソーセージが、令和の今、ソーセージの進化とともに驚くべき復活を遂げています。
全国のスーパーなどから販売データを集める『KSP-SP社』によると、2024年3月の来店客1000人当たりの魚肉ソーセージ購入金額は2508.5円で、前年同月比13.3%増加。
この再ブームの中、あきはばら駅クリニック院長の大和田潔先生は、毎日の生活における手軽な魚食の活用、いわゆる「お手軽魚活(ぎょかつ)」を提案しています。
魚食は調理の手間がかかり、忙しい現代人には敬遠されがち。そこで今回は、大和田先生に筋トレにも活用できる「お手軽魚活」の秘訣を聞きました。
ギョニソに秘められた栄養パワー
「魚肉ソーセージは魚から作られます。魚は常に海の中を泳いでいる生き物。さらに回遊魚もいるぐらい長く泳いでも大丈夫な筋肉質な生き物です。筋肉づくりに欠かせない良質なたんぱく質に加え様々な栄養素が豊富に含まれています。すり身にすることで栄養素をあますところなく利用でき負担がかかりやすいトレーニングする人の消化管にもやさしい食品です。さらに、健康維持や脂肪燃焼に役立つ重要なフィッシュオイルと呼ばれるDHAとEPAを豊富に含むものなどに進化を続けています」と大和田先生は説明。
特に、DHAとEPAは心血管系の健康維持にも重要な役割を果たします。フィッシュオイルDHA・EPAは消化液分泌によって吸収されやすくなります。
魚肉ソーセージは食べるだけで自動的に消化液分泌を促すタンパク質とともに摂ることになるのでフィッシュオイルDHA・EPAを効率よく吸収できます。
いつでもどこでも食べられる! ギョニソのメリット
パッケージについても大和田先生は魚肉ソーセージに太鼓判。
「魚肉ソーセージは、常温では保存が難しいDHA・EPAを豊富に含む魚肉を上手に軽量パッケージ化しています。軽くじゃまにならずハンドリングも容易。手軽に運べて、時と場所を選ばず手も汚さず匂いもなくすぐに利用できるところが大きな利点です。しかも低糖質。バッグに入れておけば、ランチやおやつに、会社や学校、トレーニング中など時間や場所を選ばずに手軽に魚を食べることができます。」
筋トレ効果アップ!プロテインをギョニソに置き換え
「運動前後のお手軽魚活もおすすめです」と大和田先生は強調します。
「単一成分のプロテインと比べ、魚そのものを使った食品なので生き物の筋肉に含まれる様々な組織由来の多様な栄養素を摂取できます。関節や腱の材料になるので筋肉づくりトレーニングに有利に働きます。さらにフィッシュオイルDHA・EPAは脳神経の維持発達にも有利。実は筋肉は脳神経と連携をもった複雑な組織。動かして育てる筋肉や運動機能の上達には脳神経系と筋肉との連携や発達が重要です。脂肪燃焼効果や抗炎症作用も有しています。フィットネスジムなどでよく用いられるプロテインに追加してギョニソを活用することで、より効果的な筋肉組織の増強が期待できます。」
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