
「朝フルーツは太る」はウソ?ホント?朝食に果物をとるとダイエットによくないのか (2/2)
理由2 水分が多い
フルーツの多くは、水分も豊富に含んでいます。水分が多い食品は、少量でも満腹感を得られるでしょう。
そのため、フルーツは空腹を感じやすいダイエット中におすすめです。
理由3 ビタミン・ミネラル類が多い
フルーツは糖質や脂質の代謝をサポートする「ビタミンB群」「ミネラル」などの栄養素を多く含んでいます。
これらの栄養素は、摂取した糖質や脂質の代謝を促し、エネルギーとして消費しやすくするため、ダイエットに役立つと考えられます。
ダイエットに中におすすめのフルーツは?
望月さん:ダイエット中の朝食におすすめのフルーツを紹介しましょう。
・グレープフルーツ |
糖質が少ないため、ダイエットに向いている |
・キウイフルーツ | 食物繊維の量が多いため、便秘の予防・改善を期待できる |
・りんご | りんごに含まれるポリフェノールには、 ・脂質が体に吸収されるのを抑制する ・血流を改善する ・コレステロール値を下げる といった働きが期待できる |
朝にフルーツはどれくらい食べればいいの?
望月さん:朝に食べるフルーツの量は、決まっていません。1日の摂取目安量は200gなので、ご自身の食べる回数に合わせて決めましょう。
▼フルーツ200gの量目安
バナナ | 2本 |
みかん | 中2個 |
りんご | 1/2個 |
ぶどう(デラウェア) | 1房 |
キウイフルーツ | 2個 |
グレープフルーツ | 1個 |
フルーツにプラスしたい食べ物
望月さん:朝食でフルーツ以外にも食べたいのが、筋肉を作るタンパク質です。ヨーグルト、ゆで卵、チーズなどを一緒に食べると良いでしょう。
普通のヨーグルトよりもタンパク質が豊富なギリシャヨーグルトをおすすめします。
フルーツを食べるときの注意点
望月さん:多くのフルーツは体を冷やす働きがあります。冷えが気になる方は、食べ方を工夫しましょう。
- 温かい飲み物と一緒に食べる
- バナナやみかんは加熱して食べる
- よく噛んで食べる
生姜やシナモンには、体を温める働きがあります。生姜を紅茶などの温かい飲み物に加えて、フルーツと一緒に飲むのがおすすめです。
体を冷やしやすい夏のフルーツの食べ方
特に、「旬が夏のフルーツ」「南国のフルーツ」は体を冷やしやすいと言われています。バナナ、梨、スイカ、キウイ、パイナップルなどです。
体を冷やしやすい夏のフルーツは、バナナやリンゴにシナモンパウダーを振り、トースターなどで焼く食べ方がおすすめです。味の相性も良く、体を温められるため一石二鳥でしょう。
▼参考
香川明夫、『八訂 食品成分表2022』(2022)、女子栄養大学出版部うるおいのある食生活推進協議会:くだものに対する誤解を解く
くだものに対する誤解を解く | くだものと健康 | 果物ではじめる健康生活 毎日くだもの200グラム!
監修者プロフィール
健康検定協会理事長
望月 理恵子
株式会社Luce代表取締役、管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、小田原銀座クリニック栄養顧問、日本臨床栄養協会評議員。サプリメント・ビタミンアドバイザーなど、栄養・美容学の分野で活躍。多くの方が健康情報を学ぶための健康検定協会を主宰するとともに、テレビ・雑誌などで根拠ある栄養学を提供・監修をしている。「栄養学の◯と×」、「やせる時間に食べてみた!」など著書も多数。
<Edit:編集部>
※本記事は、mocobe(モコビ)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。