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「雪かき」の運動効果とは。ダイエットや筋トレになるってホント? (1/3)
雪国だと避けられない「雪かき」。重たい雪を運び続けるのは大変ですが、「実は意外と運動効果がある」と聞いたことはありませんか?
雪かきは全身の筋肉を使う動作が多く、思った以上にカロリーを消費するため、「ダイエットになるのでは」と考える人も。実際にどれくらいの運動量なのか、どんな筋肉が鍛えられるのか聞いてみました。
監修・コメントは、防衛医科大学校卒の整形外科専門医で、つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック院長の中谷創先生です。
雪かきは運動になる? どんな効果があるのか
雪かきは全身を使う運動であり、有酸素運動+無酸素運動の両方の要素を持っています。
ペースがゆっくりで長時間続く場合は有酸素運動寄りになり、重い雪を持ち上げる動作が多い場合は無酸素運動寄りになります。
筋力・持久力・心肺機能の向上に効果的で、スコップを使って雪を持ち上げる動作では腕・肩・背中が鍛えられ、雪を押す・運ぶ動作では脚・体幹が使われます。
有酸素運動の側面
- 雪を押したり、運んだりと長時間動く
- 心拍数が上がり、持久力が必要となる
- ウォーキングやジョギングに近い運動効果がある
無酸素運動の側面
- 雪を持ち上げる、投げる動作は筋力が必要(とくに腕・肩・背中・脚)
- 重い雪をすくったりどかしたりするとき、瞬間的に強い力を発揮する
- スクワットやデッドリフトに近い動きが含まれる
雪かきの消費カロリーはどれくらい?
かなりの重労働である雪かき。汗をかくレベルとも言われているため、たくさんのカロリーが消費されそうですよね。
消費カロリーは体重や作業強度によって異なりますが、たとえば体重50kgの人が約10分スコップで雪かきをすると、約52.5kcal消費するとされています(※1)。これはウォーキングや軽いジョギングと同等以上の運動量になります。
湿った重い雪を扱う場合は、さらにカロリー消費が増えることもあるそう。
筆者は雪国出身ですが、雪かきは気づくと10分以上行っていることも多く、しかも1日に数回行うため、ジム通いと同じくらいカロリーを消費しているかもしれないと感じてしまいました。
(※1)国立健康・栄養研究所 改訂版 『身体活動のメッツ(METs)表』をもとに、「消費カロリー=メッツ×体重(kg)×時間(時間)×1.05」で計算
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