実はすごい食材「カッテージチーズ」。低カロリー、低糖質、低脂質なのにタンパク質は高い (1/3)
チーズといえば、老若男女に愛されている乳製品。その反面でカロリーが高いイメージが強く、どちらかというと“太る食べ物”の一種のような扱いを受けています。
しかし、決してそんなことはありません。種類を選び、適量を摂取すれば、健康面でもダイエット面でも、そして筋トレの強い味方にもなってくれる優秀な食品なのです。
今回は、低カロリーで低脂質、低糖質なチーズ「カッテージチーズ」の栄養と効果的な食べ方、自宅での作り方を紹介します。
カッテージチーズの栄養成分
フレッシュチーズの一つとして知られるカッテージチーズは、低カロリーな食品と言われています。文部科学省の「食品成分データベース」によると、その数値は100gあたり105kcalほど。
プロセスチーズが100gあたり339kcalほどなので、カロリーはおよそ3分の1という計算になります。クセの少ないさわやかな酸味がポイントで、野菜やフルーツとの相性も抜群です。
スーパーで見かけることの多い、雪印メグミルク「雪印北海道100 カッテージチーズ」の場合、100gあたり以下の栄養成分となっています。
原材料名
生乳(北海道産)、食塩/保存料(ソルビン酸K)
栄養成分表示(100gあたり)
エネルギー 114kcal
たんぱく質 17.6g
脂質 2.8~5.9g
└飽和脂肪酸 1.7~3.6g
炭水化物 0.0~2.8g
└糖質 0.0~2.8g
└食物繊維 0.0g
食塩相当量 0.99g
カルシウム 41mg
※雪印メグミルク(株)調べ
カッテージチーズの栄養と特徴
筋疲労の回復に有効なタンパク質が豊富
管理栄養士のそのべひろみさんによると、カッテージチーズは疲労回復効果が高い食材のひとつだそうです。
「スポーツの後にたんぱく質を多く含む食品を摂ることは、筋疲労の回復に良いとされています。カッテージチーズは100g中のたんぱく質が20g程度と、チーズの中でも割合が高いのが特徴。脂質も少なく、疲労回復に役立つビタミンB群も比較的含まれているため、スポーツ後に摂取するには良い選択肢のひとつだと思います。サラダなどに加えるのも良いですね」(そのべさん)
2020食品成分表によると、大さじ2程度で約2.7gのタンパク質が摂れるため、サラダやパン、ヨーグルトなどにちょい足しもいいですね。
また、チーズには必須アミノ酸「BCAA」も豊富に含まれています。
BCAAで期待できる5つの効果
- 筋肉を合成しやすい
- 筋肉の分解を防ぐ
- ケガの回復や疲労回復のサポート
- 体脂肪の減少を促す
- 集中力の維持
BCAAは食品から摂取することも可能です。たんぱく質を多く含む食品、特にマグロの赤身、鮭、カツオなどの魚や、チーズなどの乳製品に多く含まれています。