
2025年3月3日
眠れないまま朝になった…仕事に行くまでどうする?精神科医の回答 (2/2)
いつも「よく眠れない人」に考えられる原因とは
田中先生:夜に眠れないときは、自律神経の一つである「交感神経」が優位になり、脳や身体が活性化されている状態だと考えられます。
とくに不安・緊張を感じやすい人は、不眠の症状が出やすい傾向があります。
また、夜更かし・昼寝が習慣になっていると、体内時計が乱れてしまい、夜遅くならないと眠れないという状態になる場合があります。
夜にぐっすりと眠るためには、以下を意識しましょう。
- 就寝前に「カフェイン」を摂らない
- 夜更かし・徹夜をできるだけ控える
- 起床時間と就寝時間を毎日一定にする
- 室内の温度・寝具を調整する
“眠れない日”が続く人は、「睡眠障害」かも
田中先生:「眠れないまま朝になった」という日が続く人は、「不眠症」など睡眠障害も疑われます。下の症状をチェックし、当てはまるものがないか確認してみましょう。
「睡眠障害」が疑われる症状
- 一週間以上睡眠不足が続いている
- 記憶力・集中力・判断力が低下している
- 朝起きられない
- 日中の強い眠気・あくびが多い
- イライラする・些細なことで怒る
- 気分が落ち込む・やる気が出ない
- 頭痛・めまい
- 血圧上昇・消化器系の不調
※睡眠障害の人の中には、「日中の倦怠感」「気力低下等の症状」のみを自覚し、「眠れていない」ことに気づいていない人もいます。
監修者プロフィール
田中 奏多先生
福島県立医科大学卒業。「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。
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