
ライフスタイル
2024年4月18日
運動音痴な親ほど、子どもに運動を教えるのがうまい理由 (2/3)
運動指導のポイント2.教え込むより遊びの中で慣れさせる
プチパニック状態を解消するには、逆さになったり回転したりする遊びで慣らしていくとよいでしょう。例えば、以下のような親子での布団遊びは有効です。
親子での布団遊びをしてみよう
- 前転する
- 横にゴロゴロ回る
- 布団のもこもこした上で回る
- 跳んだり跳ねたりする
- ブリッジする
- ブリッジで歩く など
逆さになったり回転したりする感覚だけでなく、いろいろな遊びで慣らしてください。
親子組体操も有効
また、次のような親子組体操も有効です。
- 親が寝て足を上げ、足の上で子どもが飛行機ポーズをさせる
- おんぶと抱っこを、地面に下さないように行き来させる
- 木登りならぬ人登りを行う
- 両手を繋いで向かい合い、親の身体を登りながら後転したり、両足をもって逆立ちしたりする など
ぜひ、いろいろなアイデアで遊んでください。
足についても、脚力ではなく足の神経という視点で捉えましょう。
まっすぐ速く走る力をつけるより、外で走り回って遊ぶ(特に鬼ごっこや平らでない場所を走り回る)方が、のちの運動能力に繋がるでしょう。
実はこうした「神経運動」による効果は、科学的にも証明されているのです。神経動作で遊ばせることが、この時期の子どもにふさわしい成長のうながしや遊びになるということ。
下記の図“スキャモンの発達曲線”から分かるように、20歳の神経の90%以上が、小学校前までに発達します。
スキャモンの発達曲線(グラフは筆者作成)
一方、筋肉は一般型に分類され、筋肉の成長は2回目の上昇時であるため、まだまだ先になります。ですから、小学生ごろまでは、たくさん神経動作で遊ばせてあげてください。
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