ウェルネスフード
2025年3月14日

「じゃばら」が花粉症にいいと言われる“3つの理由”[管理栄養士監修] (2/3)

じゃばらを食べると、どんなメリットが期待できる?

アレルギー症状を抑える

神原先生:フラボノイド(植物由来のポリフェノールのひとつ)の一種で、じゃばらの皮に多く含まれているナリルチンという成分があります。

花粉症はアレルゲンに対し、過剰に免疫が反応することでアレルギー症状が引き起こされますが、ナリルチンはそのアレルギー症状を抑える働きがあると言われています。

ヒスタミンの分泌を抑制

神原先生:また、じゃばらにはビタミンCも含まれています。

ビタミンCは、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの分泌を抑える作用があるとされていますので、アレルギー症状を抑える可能性があります。

免疫の正常化

神原先生:アレルゲンである花粉が体内に入り、免疫グロブリンというタンパク質の一種であるIgE抗体が過剰に作られると、アレルギー症状を引き起こします。

腸内環境と免疫機能には強い関係があるとされており、腸内環境が整うことで免疫機能を正常化でき、IgE抗体の生産を抑えられます。

じゃばらに含まれる食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内環境を整え、免疫機能の正常化に役立ちます。

皮膚や粘膜の炎症改善

神原先生:じゃばらには、皮膚や粘膜の健康維持に必要なビタミンAが含まれています。花粉症による鼻炎などの粘膜の炎症や皮膚の炎症の改善に繋がると考えられます。

じゃばらのおすすめの食べ方

神原先生:食物繊維を摂りたいのであれば、加工品ではなく、そのまま食べるのがおすすめです。

加工品に関しては、のど飴やジャムなどは糖質が多いため、糖質の摂りすぎになりやすいです。たまに食べる分には構いませんが、じゃばらの栄養素を摂る手段としてはあまりおすすめできません。

ビタミンCの多い食べ物と合わせるとよい

神原先生:じゃばらのナリルチン含有量は他の柑橘類よりも多いですが、ビタミンCはアセロラやグアバなどの他の果物が多いです。

そのため、ビタミンCを多く含むそれらの食べ物と一緒に摂取することで、花粉症の症状を抑えられるかもしれません。

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サプリメントは過剰摂取に注意

神原先生:じゃばらを使用したいろいろなサプリメントが販売されています。栄養素が凝縮されているため効率よく摂取できるでしょう。

錠剤タイプやカプセルタイプなど形状は商品によりますが、パッケージの表示を確認し、花粉症やアレルギー性の鼻炎対策に特化したものが良いでしょう。

ただ、サプリメントによる過剰摂取は健康に影響を及ぼす可能性があるため、その点は注意が必要です。

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