
ライフスタイル
2025年3月27日
「ジェネリック、効かない気がするんだけど…」薬剤師が回答 (1/2)
ジェネリック医薬品もすっかり定着しましたが、未だに気になる「ジェネリック医薬品って、大丈夫なの?」「効かない気がする」というウワサや疑問も。薬剤師の石上 和子さんがお答えします。
ジェネリック医薬品は効かないことがある?
石上さん:ジェネリック医薬品とは、先に発売された医薬品(先発医薬品)と同じの有効成分を同じ量含み、同じ経路から投与する医薬品です。「後発医薬品」とも呼ばれています。
臨床効果や作用は先発医薬品と同様で、研究開発のコストが抑えられた分、リーズナブルになっています。また、製剤の工夫が施され、先発医薬品よりも飲みやすい、使いやすいジェネリック医薬品もあります。
先発医薬品とジェネリック医薬品は主成分が全く同じですから、同じ飲み方ならば「効果が出ない」ということはありません。
ただし、プラセボ効果(※)のような心理的要因によって効かないと感じることがあります。
(※)プラセボ効果とは…
本物の薬と信じ込ませ似せた薬(乳糖など)を服用することで、効果が感じられるというものです。ただのラムネ菓子を「腹痛がなおる薬だよ」と渡された場合、それを飲んで「腹痛に効いた」と感じるケースもあります。
このような思い込みで「ジェネリック医薬品はリーズナブルだから効果がないかもしれない」と考えて服用した場合に、本来想定されている効果が感じにくいという可能性があります。
次:ジェネリック医薬品で考えられるデメリットとは
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