
なぜ?「ササミ」は意外とダイエット向きではない理由
ダイエット中のたんぱく質源といえば「ササミ」。低脂質・高たんぱくで、ヘルシー食材としての定番ですが、実は「もっと効率よく痩せたい人」にとっては、必ずしも最適とは言えないようです。
もちろんササミがダメなわけではありません。でも、目的や栄養バランスによっては、他の食材のほうが優秀なケースも。今回は、管理栄養士・神原李奈さんの視点からその理由を解説します。
ササミはダイエット向けの食材なのは確かだが……
神原さん:ササミは、ダイエット向きの食材なのは確かです。低カロリー・低脂質・高たんぱく質で、たんぱく質は代謝を高めるため、ダイエットには欠かせない栄養素です。
しかし、ササミばかり食べ続けた場合、逆に痩せにくさに繋がる可能性があります。
ササミは代謝に必要な「ビタミンB1・B2」の量が少ないからです。そのためササミばかりを食べていると代謝がスムーズに行われなくなり、太りやすくなる可能性があります。
運動やお酒、糖質を多く摂る人は「ビタミンB1」を意識
アスリートが不足しがちなのが、運動を行うと消費されるビタミンB1。栄養ドリンク剤によく配合されているように疲労回復の効果があります。
運動だけでなく、甘いもの(糖質)を食べすぎたりアルコールを飲みすぎても不足するので気をつけましょう。
ビタミンB1 | 豚肉、ウナギの蒲焼、大豆、玄米 |
ビタミンB2 | 豚レバー、牛レバー、鶏レバー、ウナギ、牛乳、納豆 |
1日にどれくらい食べていい?
ササミは1日2本(100g)程度を目安にしましょう。2本で約24gのたんぱく質を摂ることができます。
また、ササミに限らず、たんぱく質を大量に摂取すると腸内環境の悪化や痛風などを引き起こす可能性があります。
たんぱく質は、ハードなトレーニングをしていない場合、1日で体重×1gを摂るのが理想的だとされています。
監修者プロフィール
神原李奈
株式会社Luce・健康検定協会所属、管理栄養士・食育栄養インストラクター。CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。
<Edit:編集部>
※本記事は、mocobi(モコビ)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。