
ヘルス&メンタル
2025年9月8日
なぜ毎日「夜中に目が覚めてしまう」のか?医師に聞いた、中途覚醒の原因と対処法 (1/3)
眠りたいのに何度も途中で起きてしまう「中途覚醒」に悩む人は少なくありません。ぐっすり眠れないと、翌日の集中力や気分、さらには健康にまで影響してしまいます。
なぜ毎日のように夜中に目が覚めてしまうのでしょうか。そして、どうすれば改善できるのでしょうか。林外科・内科クリニック理事長の林裕章先生が解説します。
毎日夜中に目が覚めてしまう主な理由
夜中に毎日起きてしまう中途覚醒には、以下のような原因が考えられます。
行動・環境
- 就寝時刻が日々バラバラ/早すぎる就床(寝床滞在時間が長すぎる)
- 寝室の暑さ、寒さ、光、騒音、寝具の合わなさ、時計の光
- 夕方以降のカフェイン、アルコール、ニコチン
- 就寝前の大食い、スマホの強い光を見る など
身体の状態
- 夜間頻尿
- 痛み、かゆみ、胃食道逆流(胸やけ)、咳・喘息、心不全の起坐呼吸
- 更年期のほてり・寝汗、甲状腺機能異常、低血糖(糖尿病治療中) など
睡眠障害
- 睡眠時無呼吸(いびき、無呼吸、日中の強い眠気)
- むずむず脚症候群
- 概日リズムのずれ(平日と休日で起床が大きくズレる)
心の要因や薬
- 不安、抑うつ(早朝覚醒や中途覚醒が目立ちやすい)
- 一部の薬
- 仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、将来への不安など(精神的なストレスは睡眠の質を大きく低下させる。ストレスによって、眠りを浅くするホルモン「コルチゾール」の分泌が促され、夜中に目が覚めやすくなる)
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