
【医師監修】栄養の宝庫「さば缶」のスゴイ効果とは?“キムチ&納豆”は最強コンビ!
冷暖房の効いた室内で長時間過ごすことが多い現代。気づかないうちに体が冷えてしまい、だるさや疲労感を感じやすくなっていませんか? そんな不調を感じるときに取り入れたいのが、「さば缶」と発酵食品の組み合わせ。
今回は、テレビなどでもおなじみのイシハラクリニック副院長・石原新菜先生に、さば缶の栄養と、キムチ・納豆などの発酵食品との相乗効果について詳しく解説していただいた記事を、まとめてご紹介します。
栄養の宝庫! さば缶のすごい健康効果
栄養素が豊富に含まれているさば缶。イシハラクリニック副院長の石原新菜先生は、その栄養価の高さを次のように説明します。
「さば缶はDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれており、血液サラサラ、動脈硬化の予防、血圧を下げる、脳機能にもよいため、認知症予防につながります。筋肉の元になるたんぱく質もしっかりとれて、冷えの予防・改善にもつながりますし、骨ごと食べられるので、カルシウムも豊富で骨粗しょう症予防にも効果的。また、さば缶の汁も栄養が豊富なので、汁ごといただくことで旨味や栄養がアップするのでおススメです」(石原先生)
腸から整う! さば缶×発酵食品の相乗効果
キムチや納豆といった発酵食品とさば缶を組み合わせることで、さらに健康効果が高まります。
「発酵食品は腸内環境を整え、免疫力を高める働きがあります。特にキムチに含まれる乳酸菌やカプサイシンは、血流を促進し、体を内側から温めてくれるため、冷えの改善にも効果的です。
一方で、さば缶に含まれるEPAは、腸内の炎症を抑える働きもあります。食生活が偏りがちな人でも、EPAの働きで腸内環境が整い、免疫力や代謝アップ、骨の健康維持、生活習慣病予防など多方面での相乗効果が期待できます」(石原先生)
「さばキム」で身体の中から温活!冷えを撃退
冷えは、現代人の大きな悩みの一つ。そこでおすすめなのが「さばキムチ」です。
さば缶とキムチの組み合わせは、まさに温活の最強コンビ。キムチに含まれる乳酸菌が腸内環境を整える一方で、唐辛子のカプサイシンが血流を促進し、体を内側から温めてくれます。
「さば缶には血流を促す『EPA』が豊富です。また、発酵食品であるキムチは、腸の働きを助ける、辛味成分(カプサイシン)による食欲増進や代謝促進、免疫力アップなど、夏バテ予防に有効とされる要素が多く含まれており、温活に最適な組み合わせです。」(石原先生)
意外と合う!さば缶を汁ごと使った「さば納豆」
納豆との組み合わせも見逃せません。
納豆の持つ発酵パワーとさば缶の栄養素が組み合わさることで、夏バテ知らずの体づくりが期待できます。
「納豆をはじめとする大豆製品がたんぱく質やビタミンB1 など栄養素を豊富に含みます。『さば缶×納豆』など、毎食2 種類以上のたんぱく質(卵・肉・魚・豆腐・納豆ほか)をしっかり摂ることで夏バテ予防にもつながります。日々の食事に積極的に取り入れましょう。」(石原先生)
編集部おすすめ! マルハニチロ「さば水煮 食塩不使用」
さばキムやさば納豆を作る際に、ぜひ取り入れたいのがマルハニチロの「さば水煮 食塩不使用」。
食塩や調味料を使っていないため、キムチや納豆と合わせても塩分過多になりにくく、味付けの調整もしやすいのが特徴です。国内水揚げのさばを使用し、骨までやわらかく調理されているので、まるごと栄養を摂取できるのも嬉しいポイント。
マルハニチロでは定番の水煮や味噌煮をはじめ、17種類の豊富なラインナップを展開。機能性表示食品などもあり、目的や好みに合わせて選べます。
監修者プロフィール
石原新菜先生
医師・イシハラクリニック副院長。健康ソムリエ理事。ロングライフラボ理事。秋田栄養短期大学教授(客員)。父、石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。全国からプチ不調に悩む女性の生活指導や食事アドバイスを行う。特に冷え性治療に実績がある。