
「沿道の人や一緒に走っている人に喜んでもらう。それが走るモチベーションのひとつ」。三津家貴也さんインタビュー (2/2)
──レース中はどんなことを考えながら走っていますか?
走りながら、今のペース配分が持つかどうかを確認しています。心拍数をモニタリングしながら、42kmこのペースでいけるかを常に考えています。
それと同時に、沿道の方々や一緒に走っている人に喜んでもらうことも意識しています。
僕にとってそれは仕事でもあり、走るモチベーションの一つでもあります。
エナジージェル「WARABEAT‼」都内イベントにて
──「もう走れない」と思ったとき、どのように気持ちを切り替えていますか?
僕はそういうときこそ周りの人に声をかけるようにしています。「苦しい」と思うのは誰でも同じなので、その瞬間に一番きつそうな人を探して声をかけるんです。
そうすると、自分にも余裕が生まれるし、相手も元気になる。ちょっと“いい意味で見栄を張る”ような感覚で、それが結果的に自分のメンタルを保つことにつながります。一石二鳥ですね。
──レース後の食事は何を食べますか?おすすめメニューはありますか?
正直に言うと、まずビールとコーラが飲みたくなります(笑)。炭酸がすごく欲しくなるんですよね。
夜は、やっぱりその土地の美味しいものを食べます。マラソンは「自分の足で巡った土地を味わう」ことでもあるので、現地の食を楽しむのもモチベーションの一つです。だからレース後は、美味しいものを食べて、しっかり楽しむようにしています。
──近年は本当に酷暑が続きますが、三津家さんが行っている暑さ対策・熱中症対策について教えてください。
僕は暑さがけっこう苦手で、夕方や夜に走ることが多いです。最近の夏は本当に暑いので、日が落ちてから走るようにしています。
それでも暑い時期は、ペースを30秒〜1分ほど落として、無理をしないようにしています。「この2か月は我慢の時期」と割り切って、頑張りすぎないトレーニングを意識していますね。
あとは、日焼けで肌が荒れてしまうこともあるので、日焼け止めや帽子で紫外線対策もしています。ジムでのトレッドミルランも、暑さ対策のひとつですね。
「辛くても、一歩ずつ進めば必ずゴールに近づく。ゴールして喜んでいる自分を思い浮かべると、また前に進める」。神野大地さんインタビュー
プロフィール
三津家貴也(みつか・たかや)
筑波⼤学・⼤学院でランニングを研究し学術論⽂を3 本採択、800m⽇本選⼿権出場の実績とSNS総フォロワー現在100万⼈以上をもつランニングアドバイザー。モデル・タレントとしても活躍するマルチな才能を秘めた、陸上界を盛り上げる新星インフルエンサー。ランニング⼤会も主催。 「⾛ることの楽しさ」をSNSで発信し、「パラチノース®」をご⾃⾝のランニングや指導に積極的に取り⼊れている。
<Text & Photo:編集部>