
「辛くても、一歩ずつ進めば必ずゴールに近づく。ゴールして喜んでいる自分を思い浮かべると、また前に進める」。神野大地さんインタビュー (2/2)
レース前の緊張、どう対処してる? プロランナーから学ぶプレッシャーの“いなし方”
──レース前の緊張やプレッシャーはどのように対処していますか?
神野さん:僕は結構緊張するタイプです。ただ“緊張しないようにしよう”と考えると、余計にエネルギーを使ってしまう。
だから、緊張は努力してきた証拠だと受け入れるようにしています。『あれだけやってきたんだから大丈夫』と覚悟を決め、自信に変えています。
エナジージェル「WARABEAT‼」都内イベントにて
──レース前の緊張やプレッシャーはどのように対処していますか?
神野さん:レースで『もう走れない』と思ったときは、ゴールの瞬間をイメージします。陸上は辛くても、一歩ずつ進めば必ずゴールに近づく。ゴールして喜んでいる自分や達成感を思い浮かべると、また前に進めるんです。
プロランナーから学ぶ、暑さ・熱中症対策
──年々、夏の暑さが厳しくなってきています。ランナーにとって熱中症対策はこれまで以上に重要になるかと思いますが、神野さんはどんな暑さ対策を行っていますか?
神野さん:意識しているのは三つです。
一つ目は、お風呂にしっかり入ること。暑いとシャワーで済ませがちですが、湯船に浸かって体を整えます。
二つ目は、味噌汁を毎日飲むこと。夏は冷たいものばかりになりがちですが、内臓を温められるし、塩分補給にもなります。
三つ目は、クーラーを活用すること。我慢すると生活の中で脱水気味になり、練習でさらに汗をかいて不調につながります。だから生活は快適にして、練習でしっかり頑張る。
外に出れば暑さは感じますが、そこから気持ちを切り替えて取り組めばいいと思っています。
プロフィール
神野大地
箱根駅伝における三代⽬「⼭の神」として知られ、現在は実業団チーム「MABPマーヴェリック」のプレイイングマネージャーとして活躍。⻘⼭学院⼤学時代より「パラチノース®」を愛⽤。ゆっくり吸収される性質と控えめな⽢さが、持久⼒を⽀える要素として評価されている。
<Text & Photo:編集部>