インタビュー
2025年10月16日

「辛くても、一歩ずつ進めば必ずゴールに近づく。ゴールして喜んでいる自分を思い浮かべると、また前に進める」。神野大地さんインタビュー (2/2)

レース前の緊張、どう対処してる? プロランナーから学ぶプレッシャーの“いなし方”

──レース前の緊張やプレッシャーはどのように対処していますか?

神野さん:僕は結構緊張するタイプです。ただ“緊張しないようにしよう”と考えると、余計にエネルギーを使ってしまう。

だから、緊張は努力してきた証拠だと受け入れるようにしています。『あれだけやってきたんだから大丈夫』と覚悟を決め、自信に変えています。

エナジージェル「WARABEAT‼」都内イベントにて

──レース前の緊張やプレッシャーはどのように対処していますか?

神野さん:レースで『もう走れない』と思ったときは、ゴールの瞬間をイメージします。陸上は辛くても、一歩ずつ進めば必ずゴールに近づく。ゴールして喜んでいる自分や達成感を思い浮かべると、また前に進めるんです。

プロランナーから学ぶ、暑さ・熱中症対策

──年々、夏の暑さが厳しくなってきています。ランナーにとって熱中症対策はこれまで以上に重要になるかと思いますが、神野さんはどんな暑さ対策を行っていますか?

神野さん:意識しているのは三つです。

一つ目は、お風呂にしっかり入ること。暑いとシャワーで済ませがちですが、湯船に浸かって体を整えます。

二つ目は、味噌汁を毎日飲むこと。夏は冷たいものばかりになりがちですが、内臓を温められるし、塩分補給にもなります。

三つ目は、クーラーを活用すること。我慢すると生活の中で脱水気味になり、練習でさらに汗をかいて不調につながります。だから生活は快適にして、練習でしっかり頑張る。

外に出れば暑さは感じますが、そこから気持ちを切り替えて取り組めばいいと思っています。

「沿道の人や一緒に走っている人に喜んでもらう。それが走るモチベーションのひとつ」。三津家貴也さんインタビュー

プロフィール

神野大地

箱根駅伝における三代⽬「⼭の神」として知られ、現在は実業団チーム「MABPマーヴェリック」のプレイイングマネージャーとして活躍。⻘⼭学院⼤学時代より「パラチノース®」を愛⽤。ゆっくり吸収される性質と控えめな⽢さが、持久⼒を⽀える要素として評価されている。

<Text & Photo:編集部>

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