チーズを食べ過ぎると、どんなデメリットがある?1日に食べていいチーズの量とは (3/3)
チーズにはどんな栄養が含まれている?
ここまでデメリットを中心に解説してきましたが、チーズには優れた栄養素が豊富に含まれています。適量を守って食べることで、さまざまな健康効果が期待できます。
カルシウムが豊富
チーズはカルシウムの宝庫です。
日本人のカルシウム摂取推奨量は成人で650〜800mg/日ですが、チーズを40〜60g食べるだけで、その3〜4割をカバーできます。
カルシウムは骨や歯の形成に欠かせないだけでなく、筋肉の収縮や神経伝達、血液凝固にも関わる重要なミネラルです。
良質なたんぱく質
チーズには良質なたんぱく質が含まれています。必須アミノ酸をバランスよく含んでおり、筋肉の維持や身体の組織修復に役立ちます。
ビタミンA
チーズにはビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは、目の健康維持、皮膚や粘膜の保護、免疫機能のサポートなどに重要な役割を果たします。
エネルギー代謝を助けるビタミンB2
エネルギー代謝を助けるビタミンB2も、チーズには多く含まれています。皮膚や髪の健康維持、疲労回復にも関わる栄養素です。
赤血球の生成や神経機能の維持に! ビタミンB12
動物性食品に多く含まれるビタミンB12は、赤血球の生成や神経機能の維持に必要不可欠です。チーズは効率的なビタミンB12の供給源となります。
免疫を整える亜鉛
免疫機能の維持、傷の治癒、味覚の正常化などに関わる亜鉛も、チーズには含まれています。
スライスチーズにも栄養はある?
スライスチーズ(プロセスチーズ)は、ナチュラルチーズを原料に、加熱・溶解して乳化剤を加え、再び固めたものです。
ナチュラルチーズに比べて栄養価が劣るのではないかと心配する方もいますが、結論から言えば、スライスチーズにも十分な栄養があります。

スライスチーズの栄養価
スライスチーズ1枚(約18g)あたりの栄養価の目安は以下の通りです。一部のビタミンは減少しますが、カルシウムやたんぱく質などの主要な栄養素はしっかり残っています。
- エネルギー:約60kcal
- たんぱく質:約4g
- 脂質:約5g
- カルシウム:約110mg
- 塩分:約0.5g
カルシウムに関しては、1枚で牛乳100ml分に匹敵する量を摂取できます。
チーズはどんな食べ方でも栄養は変わらない?
チーズは加熱しても生で食べても、基本的な栄養価に大きな差はありません。
ただしナチュラルチーズに含まれる乳酸菌は、高温加熱によって死滅します。腸内環境を整える効果を期待する場合は、加熱せずに食べるか、低温で短時間の加熱にとどめるほうがよいでしょう。
カルシウムの吸収を高める食べ合わせ
チーズに含まれるカルシウムは、ビタミンDと一緒に摂ることで吸収率が高まります。
ビタミンDは鮭、サンマ、きのこ類などに多く含まれているため、これらの食材とチーズを組み合わせた料理がおすすめです。
避けたほうがよい食べ合わせ
チーズとほうれん草を組み合わせると、ほうれん草に含まれるシュウ酸がカルシウムの吸収を阻害するという説があります。しかし、通常の食事量であれば大きな影響は考えにくいでしょう。
それよりも注意したいのは、チーズを大量の塩分や脂質と一緒に摂取してしまうこと。ピザやグラタンは付け合わせに野菜を多めにするなど、バランスを意識しましょう。

食べるタイミングは「間食」がおすすめ
チーズは腹持ちがよいため、間食として食べることで、次の食事での食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
また、就寝前のチーズは、含まれるトリプトファンというアミノ酸が睡眠の質を高める可能性があるという研究もあります。
ただし、夜遅い時間に脂質の多いチーズを食べると、消化に負担がかかることもあるため、食べる量は控えめにしましょう。
監修者プロフィール
株式会社ユーザーライフサイエンス
取締役会長 大貫 宏一郎先生
京都大学にて博士号を取得し、製薬会社、医学部、管理栄養養成大学などで研究者・教育者を経て、現在は、食品機能学研究に従事。食品機能学とは、食品の効果を研究する学問。メタボ等の内科学、認知機能やメンタル等の脳神経科学を中心としつつ幅広い研究を実施。食品だけでなくアロマや健康商材全般にも関与。
保有資格・所属学会
・日本香辛料研究会 役員
・上級個人情報保護士
・第二種電気工事士
・ブラジリアン柔術 青帯
<Text:外薗 拓 Edit:編集部>









