トマトジュースを飲みすぎるとどうなる?体に起こりうる“リスク”とは[管理栄養士監修] (2/3)
トマトジュースに含まれる主な栄養素
注意点はあるものの、トマトジュースには健康や美容をサポートする栄養素も含まれています。抗酸化作用をもつリコピンをはじめ、カリウムやビタミン類などは、現代人に不足しがちな栄養素でもあります。
ここでは、代表的な栄養素とその働きを見ていきましょう。
リコピン
リコピンは、トマトの赤い色の元になっている天然の色素成分です。カロテノイドと呼ばれる栄養素の一つで、強い抗酸化作用を持つことで知られています。
体内で増えすぎた活性酸素を除去する働きがあり、老化や生活習慣病の予防への効果が期待されています。例えば、紫外線によるシミの生成を抑える作用や、血管の健康維持に関わる可能性などが報告されています。
また、リコピンは生のトマトよりも、加熱・加工されたトマトジュースやピューレの方が吸収率が高いことも特徴です。
カリウム
ミネラルの一種であるカリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出し、水分バランスや血圧の調整に関わる栄養素です。
不足すると血圧が上がりやすくなり、脳卒中や心疾患など命に関わる症状のリスクとなる可能性が指摘されています。
令和5年の国民健康・栄養調査では、成人の男女ともにカリウム摂取量が目標量を下回っていることが報告されており、多くの人で不足しやすい栄養素の一つです。
ビタミンC・ビタミンE
リコピンほどの含有率ではありませんが、トマトジュースにはビタミンCとビタミンEも含まれています。これらはビタミンAと並び、高い抗酸化作用をもつ「ビタミンACE(エース)」として注目される栄養素です。
ビタミンCはコラーゲンの生成や免疫機能に関わり、ビタミンEは細胞の酸化を防ぐ働きをします。一方で、これらのビタミンは加熱により一部の栄養素で失われてしまう特徴があります。
市販のトマトジュースは製造過程で必ず加熱殺菌されていることから、生のトマト果実と比べると含まれる量は減ってしまうものの、現代人に不足しがちな栄養素でもあるため、手軽に補えることはメリットといえるでしょう。
トマトジュースに期待できる効果やメリットとは
ここまでに紹介した注意点や栄養素を踏まえたうえで、適切な量・方法で取り入れると、トマトジュースは健康や美容にさまざまなメリットをもたらします。
抗酸化作用による健康・エイジングケアのサポート
トマトジュースに含まれるリコピンは強い抗酸化作用があります。活性酸素による細胞へのダメージを抑えることで、老化や生活習慣病予防をサポートする働きが期待されています。
また、リコピンは生のトマトよりも、市販のトマトジュースなど加熱加工された状態の方が吸収率が高まります。
一方で、ビタミンCや食物繊維などは、生のトマトの方が多く含まれているため、両方をうまく取り入れることが理想的です。
美肌・美容をサポート
トマトジュースには、リコピンに加えてビタミンCやビタミンEも含まれています。これらは抗酸化ビタミンとして知られ、紫外線ダメージや肌の酸化ストレス対策に役立つ可能性があります。
ビタミンCはコラーゲンの生成にも関わるため、肌のハリや透明感を保つサポートにもつながります。
筋トレや運動の栄養補給をサポート
トマトジュースに含まれるクエン酸には、疲労感を軽減する働きが期待されており、運動後の回復ドリンクとして取り入れる方も増えています。また、カリウムも含まれているため、汗をかいた後の栄養補給にも役立ちます。
ただし、有機酸による胃腸への刺激を避けるため、空腹時に一気に飲むのではなく、間食時や食事と組み合わせながら取り入れるのがおすすめです。
次:トマトジュースと血圧の関係。カリウムが関係している?









