トマトジュースを飲みすぎるとどうなる?体に起こりうる“リスク”とは[管理栄養士監修] (1/3)
健康や美容に良いと広く知られているトマトジュース。手軽に栄養が摂れる飲み物として、毎日の習慣に取り入れている方も多いのではないでしょうか。しかし、飲みすぎや取り入れ方を誤ると、体調に思わぬ影響を及ぼすことがあります。
この記事では、トマトジュースのデメリットと飲み過ぎによる影響、そしてメリットを活かす飲み方について管理栄養士が解説します。
トマトジュースのデメリット・飲みすぎのリスク
栄養素を手軽に補えるトマトジュースですが、「体に良いから」と飲みすぎてしまうと、かえって体に負担がかかることもあります。
塩分過多になるリスク
市販のトマトジュースの中には、味を整えるために食塩が添加されている商品もあります。
製品によって異なりますが、食塩添加のトマトジュースではコップ1杯(210g)あたり約0.6gの食塩が含まれています。これは、女性の1日の塩分目標量のおよそ1割程度に相当します。そのため、健康のためにと毎日複数本飲んでいると、気づかないうちに塩分過多になる可能性があります。
塩分の過剰摂取は、むくみや血圧上昇につながることがあります。高血圧や腎疾患がある方は注意が必要です。
糖質の摂りすぎにつながることがある
トマトにも糖質は含まれているため、トマトジュースを飲みすぎると、糖質の摂りすぎにつながることもあります。
コップ1杯程度であれば糖質量は10g未満の商品が多く、健康な方であれば大きな問題になることは少ないでしょう。しかし「野菜の代わりに」と何杯も飲んでしまうと、知らないうちに糖質やカロリーを摂りすぎてしまう可能性があります。
血糖値や体重管理が必要な方は、摂取量にも目を向けながら取り入れることが大切です。
カリウムの摂りすぎに注意
健康な方であれば問題になることは少ないですが、腎機能が低下している方は注意が必要です。
カリウムは通常、腎臓で余分な分が排泄されます。しかし、腎機能が低下していると、体内にカリウムが溜まりやすくなります。この状態を「高カリウム血症」といい、重症化すると不整脈や筋力低下などを引き起こすことがあります。
実際に、腎臓や膀胱に疾患を抱えている患者さんでトマトジュースの多量摂取による高カリウム血症の症例が報告されています。
腎疾患がある方や透析を受けている方は、飲む量について事前に主治医に相談するようにしましょう。
胃腸への刺激になることがある
トマトジュースはクエン酸などの有機酸が含まれており、酸性度が高い飲み物です。空腹時に飲んだり、一度に大量に飲んだりすると、胃への刺激になることがあります。人によっては、胃もたれや胸焼け、胃の不快感を感じることもあります。
また、逆流性食道炎(胃食道逆流症)がある方では、トマトやトマト製品によって、症状が出やすくなることも報告されています。
胃腸が弱い方や、普段から胸焼けを感じやすい方は、空腹時を避け、一度に飲む量を調整しながら取り入れると良いでしょう。
リコピンの摂りすぎで肌が黄色くなることも
リコピンをはじめとするカロテノイド系色素を大量に摂取し続けると、皮膚が黄色〜オレンジがかった色に変色することがあります。
これは「カロテノイド皮膚症」と呼ばれる状態で、手のひらや足の裏などに現れやすい症状です。
健康への直接的な害は少ないとされていますが、体に「摂りすぎかもしれません」というサインが出ている状態です。トマトジュースを毎日何本も飲んでいる方や、サプリメントも併用している方は注意が必要です。
次:トマトジュースに含まれる主な栄養素













