浅田真央さんも常連。健康的でカラダにやさしい、“アスリート向け中華料理店”が生まれた理由 (2/3)
「トップアスリートでも安心安全なものを、一般の方も含めてご提供する。それが当店のコンセプトです。アスリートは特に食事への気遣いが大きく、それゆえ、ほとんどの方は自炊しています。外食だと、勝手にいろんなものが入ってきてしまいますから。しかし当店では、調味料1つにまで細かく気を配っています。中には普通のお店で使わないものも多く、ときに彼らから話を聞き、その方が実際に用いているものを導入することも。アスリート選手は過酷なトレーニングを行っているからか、食べる量も半端じゃありません。そうなれば、栄養以外の余計なものも、普通の人より多く身体に入ってしまいます。そういった選手であっても、安心安全に食事を楽しめるということは、誰にとっても安心安全だといえるのではないでしょうか」
宮崎さんご自身も同じ料理を食べて過ごしていますが、多少の運動習慣はあるものの、太ってはいません。おそらく“中華=太る”という印象をお持ちの方は多いはずですが、宮崎さんの姿からも、同店の料理がどれだけ身体への影響を配慮して作られているか分かります。
こうした流れを受け、同店はアスリート向けに特化。もちろん一般のお客さんも多く訪れますが、店名を「アスリート中華ダイニングYI-CHANG」として新たなスタートを切りました。
イチ押しメニュー「正宗担々麺(汁なし)」で味へのこだわりを実感
無添加をはじめ、健康志向のメニューは味が気になるところ。健康食品や飲食店のヘルシーメニューでは、味に不満を持ちながらも健康のためだから……と我慢している方は多いでしょう。この点にも、宮崎さんはこだわりを持って取り組まれています。
「実際のところ、化学調味料などを使わずにおいしさを出すのは難しいです。コクがない、味わいがないなど、健康志向のメニューではよく聞きますよね。でも私は、身体にいいからといって、おいしさを捨ててしまっては意味がないと思っています。ですから常に改良を重ね、ときに新しいメニューを打ち出しながら、おいしさにもこだわった料理を追求しているんです。お陰さまで、たくさんの方々にご来店いただいています。昼はメニューが担々麺だけですが、いつも列ができるくらい。土曜になると、ファミリーでのご来店も少なくありません」
身体への配慮と、おいしい味わい。その両立を実現させたメニューとは、いったいどんなものなのか。今回、ランチで提供されているイチ押しメニュー「正宗担々麺(汁なし)」を実際に頂いてみました。ちなみに私は無類の“辛いもの”好き。担々麺も大好物です。