2019年2月14日

疲れの原因は "睡眠不足" がトップ。みんなの疲労対策は?

 こうも毎日寒いと、普段より体調不良や疲れを感じている方も多いのではないでしょうか? 業界によっては、年度末に向けてよりいっそう多忙を極める時期が訪れて……考えるだけでもゾッとしますよね。そんな現代人が感じる"疲労"、皆さんはどのような対策をとっているのでしょうか?

 20歳以上の男女1,000名を対象にした「疲労対策」の調査結果が公表されているので、ご紹介したいと思います。

みんな"朝" がしんどいようです

 まずは、どのタイミングで”疲れ”を感じるのかという質問から。もう想像にたやすいかもしれませんが、その回答はやっぱり"朝"でした。

 総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが実施した調査結果によると、全体では43.2%、30代がもっとも高く、半分以上(54.2%)の方が「朝に疲れを感じる」と回答しています。このほか、「仕事から帰宅するとき」(38.7%)や「仕事をしているとき」(29.9%)など、仕事関連の回答も目立ちます。

疲れの原因は "睡眠不足" がトップ

 疲労にも原因があるはず。今回、疲労を感じる理由について聞いてみたところ、1位は「睡眠不足」(59.6%)という回答がトップになりました。20代〜50代まで均等に高くなっている点から、現代のビジネスパーソンは睡眠不足に苦しんでいるといっても過言ではなさそうです。

 2位には「加齢」(45.7%)という回答も入りました。もちろん、20代は10%と低い回答ですが、年齢が増すに従ってその数は増え、50代・60代では実に6割以上の方が加齢による疲労を訴えています。

 また、オフィスワーカーにありがちな、長時間同じ姿勢に苦しむ方(31.8%)や、人間関係のストレス・悩みに苦しむ方(23.5%)も一定数存在します。仕事の量や質だけでなく、それ以外の副次的な面でもビジネスパーソンは苦しんでいるようです。

"睡眠" をとりたいけれど取れないジレンマ

 そんな疲労、皆さんはどのように解決しているのでしょうか?

 「疲れ」を感じたときの解決方法を尋ねたところ、全体で「睡眠」が8割程度(78.6%)と、ダントツのトップに。「入浴」が42.5%、「食事」が30.0%ですから、その数値がいかに高いかが分かります。

 一方で、先ほどご紹介したとおり、睡眠不足に悩む方が多いというジレンマも。共働き世帯や育児、家事に悩む家庭、長時間労働に苦しむ方が多いようです。なお、年代別では「食事」と回答した20代の割合が、他年代と比べて10ポイントほど高くなっている点も特徴といえそうです。

「疲れたらコーヒー」は定番のようです

 疲れたときに飲むものや食べるものはありますか?

 「疲れ」を感じたときに摂取しているものについて尋ねると、「コーヒー・コーヒー系飲料」が3割程度(28.6%)ともっとも高く、次に「お菓子」が24.9%、「ドリンク剤」が21.1%、「ビタミン剤」が20.3%と続きました。なお、60代以上は他年代と比較して「肉や魚類」「野菜・果物類」を取っている割合が高くなっています。

 このほか、調査では疲れた時の「癒し」についても質問。「おいしいものを食べること」が36.3%ともっとも高く、「お風呂」が30.8%、「旅行」が21.6%という結果になりました。

 また、現在の体調については、ここでも「睡眠不足」が37.6%ともっとも高く、「寝つきが悪い・眠りが浅い」が33.5%と「睡眠」関連が続いています。現代人にとって、睡眠は大きなテーマといえそうです。

睡眠不足が続くと負のスパイラルに

 多忙な毎日が続いていると、つい睡眠不足で疲労を感じがち。そんなときに限って、ストレスも溜まりやすくなって、寝つきも悪くなってしまうものです。気分転換に軽い運動をして汗を流し、質の高い睡眠をとるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか?

◆調査概要
・調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
・調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、日常生活で疲れを感じることがある20歳以上の方を対象に実施
・有効回答数:1000名(20代~60代以上の男女:各100名)
・調査実施日:2019年1月15日(火)~2019年1月16日(水)

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<Text:辻村/Photo:Getty Images>