フィットネス
2020年12月21日

筋トレをやめると筋肉量は落ちる?対策方法は?メガロストレーナーが解答

ボディメイクに勤しむトレーニーたちが疑問に思っていることをピックアップし、トレーナーにぶつける本企画。

今回は「筋トレをやめたら、筋肉はトレーニング前の筋肉量に戻ってしまうのか」という疑問について。

Q. 療養のため、数週間筋トレができそうにありません。やはり筋肉量は落ちてしまうでしょうか。せっかく鍛えたカラダを崩したくないので、日常生活を送りながらできる対策方法があれば教えてください。

 A.強度を維持したトレーニングを週1行い、たんぱく質摂取量を落とさないこと。

一生懸命トレーニングに励んで手に入れた大切な筋肉。療養中とはいえ、できれば筋肉量の減少は避けていきたいものです。

しかし実際には、筋肉はトレーニングを中断すると減少していくのが人間のカラダの仕組みです。

トレーニングを中断することを『ディトレーニング(Detraining)』と言います。ディトレーニングの初期(4週間目ぐらいまで)にみられる筋力低下は、神経活動の低下が原因となります。久々に実施した筋力トレーニングで重りが上がらないのは、この現象が起きているからです。

ディトレーニングの後期(4週間目以降)は、実際に筋繊維の萎縮が始まります。遺伝的な要因もありますが、3~6か月ほどトレーニングを中断するとトレーニング開始後の状態に近づいてしまいます。

対策方法としては、週1回で構わないので強度を維持したトレーニングを行うことが重要です。時間や頻度を少なくしても構わないので、強度を維持したトレーニングを実施することで、筋肉量は維持することができます。

また、日常生活ではタンパク質をしっかりと摂取することが大切です。目安として、1食あたり手のひらに乗る厚さ1cm程度のタンパク質食材を摂取しましょう。

基本的には急な筋肉量の減少は起きないので、時間をうまく利用して対策を行いましょう。

[プロフィール]
繪村篤史(エムラ・アツシ)
メガロスゼロプラス恵比寿(フィットネス事業部パーソナル課)に所属。社内パーソナル教育担当。社内テクニカルライセンスアドバイザー。

[記事協力]
メガロスゼロプラス恵比寿(東京都渋谷区恵比寿南2-4-4 1F)
公式サイト https://www.megalos.co.jp/ebisu/

<Text:編集部/Photo:メガロス提供、Getty Images>