2020年12月29日

ストレスも腰痛の原因になるってホント?カラダファクトリーの整体師が解説

 フィットネスやランニングに取り組む人なら、ボディケアの重要性は理解しているはず。そんなトレーニーたちが知りたいことをピックアップし、専門家に聞いてみる本企画。今回は「腰痛」について、骨盤調整で有名なカラダファクトリーの整体師が解説します。

 ストレスも腰痛の原因になり得るという話がありますが、本当なのでしょうか?

Q.病院に行っても原因不明の腰痛に悩んでいます。「ストレス」が関係していると聞いたことがあるのですが、ストレスと腰痛って何か関係があるのでしょうか?

A.大きなストレスは、腰痛に限らず、さまざまなカラダの痛みを感じやすくなると考えられています。

 長時間座りっぱなしで、体を丸めてパソコンモニターを覗き込み、肘から先だけ動かす不自然な姿勢を取り続けなければいけないデスクワーカー。これは確実に身体的ストレスになります。看護や介護、重いものを持ち上げる作業が多い職種、家事・育児も、身体的ストレスはかなりのものです。さらに精神的なストレスまで加わってくると、常に緊張状態にさらされ、首や腰への負担が自律神経ネットワークに影響してきます。

 運動やホルモンの調節、学習、意欲、よろこび、快楽に関与している神経伝達物質・ドーパミンが放出されると、セロトニンやノルアンドレナリンが放出され、腰からの痛みの信号を脳に伝える経路が遮断されます。これによって痛みが気にならなくなるのですが、ストレスを長時間感じていると、ドーパミンが放出されにくくなり、神経のバランスを保つセロトニンの分泌も低下すると言われています。その結果、痛みを抑制する機能が低下し、わずかな痛みでも強く感じたり、慢性的に痛みを感じるようになるのです。

 このようなことから、多大なストレスは、腰痛だけに限らず、さまざまなカラダの痛みを感じやすくなると考えられています。

[プロフィール]
大貫隆博(おおぬき・たかひろ)
整体師、パーソナルトレーナー、ボディデザイナー。整体サロンやフィジカル・ヘルスケア系施設を国内外に340店舗以上運営する(株)ファクトリージャパングループ技術責任者。技術責任者として、技術開発から指導などを行うだけでなく、日本最大のファッションショーでは、ステージ前にトップモデルのプロポーションを美しく整える施術を行うなど幅広く活躍。また、女性誌で日常のセルフストレッチ指導・監修を行うなど、女性の美しいボディラインづくりに造詣が深い。顧客にモデルやタレントが多く、オススメの施術家として、多数の女性誌にも出演。

記事協力
・株式会社ファクトリージャパングループ
・公式サイト https://karada39.com/
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<Text:編集部/Photo:Getty Images>