お酒は太る?太らない?体脂肪を増やすNGパターンとは|マッスルデリ管理栄養士が解説
体を鍛えている筋トレ民も、細くなりたいダイエット民も、時には食べすぎ、飲みすぎることもあるでしょう。どうやったらリカバリーできるのか。
ボディメイクを食事面からサポートする「Muscle Deli(マッスルデリ)」の管理栄養士・瀧川みなみさんに、よくあるギモンを聞いてみました。
今回のテーマは、アルコールについて。“お酒はエンプティカロリーだからいくら飲んでも太らない”というウワサは本当でしょうか。
Q.「アルコールはエンプティカロリーで太らない」って聞きますが、本当ですか?
A.適量であれば太る心配は少ないですが、たくさん飲んだりおつまみのチョイスによっては、太るリスクが高いです。
まず、アルコールの”エンプティカロリー”とは「カロリーがあるにもかかわらず、摂取しても体に蓄えられにくく、栄養素もほとんどない」状態を指すことばです。ことばの印象から、カロリーとして捉えられずたくさん飲んでも太らないと誤解されがちです。
アルコール自体は適量の摂取であれば太る心配は少ないですが、たくさん飲んだり一緒に食べるおつまみのチョイスによっては、太るリスクが高いと言えます。その理由は以下の3つです。
- アルコールは比較的カロリーが高い
- アルコール飲料に含まれている甘味料や割りもので、糖質とカロリーをとりすぎてしまう
- 一緒に食べるおつまみ次第でカロリー摂取過多になる
上記について、注意点とともにくわしく説明していきます。
アルコールはカロリーが高い
アルコールのカロリーは1gあたり7kcal。糖質・タンパク質が1gあたり4kcal、脂質が1gあたり9kcalですので、それらと比較すると高めです。
缶ビール350mlのアルコール量は約14gなので、1本あたりのアルコールがもつカロリーは98kcalです。そこに原材料(麦芽、ホップ、米、コーンスターチなど)由来のカロリーが加わり、1缶あたり140〜180kcalとなります。
アルコール飲料に含まれている甘味料や割りものに注意
先述したように、アルコールは摂取されると真っ先にエネルギーとして使われるため、体には蓄えられにくいと言われています。
しかし、甘いチューハイやカクテルにはシロップや果汁、甘い炭酸飲料などが入っていることが多いでしょう。これらによってカロリー・糖質摂取量は上がってしまい、飲む量が多いとカロリー過多となります。
おつまみでカロリー摂取過多になりやすい
お酒を飲んでいると、あてが欲しくなっておつまみを食べる方もいるかと思います。揚げものやジャンクフードを一緒に食べている場合、いくらアルコール摂取量に気をつけていても、カロリーオーバーになりがちです。
また、飲酒することにより判断力が鈍り、食べ飲みする量をコントロールできなくなる可能性もあります。
これらの注意点を踏まえつつ、上手にアルコールと付き合っていきましょう!
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[プロフィール]
瀧川みなみ(たきかわ・みなみ)
株式会社Muscle Deli管理栄養士、調理師。青山学院大学文学部卒業後、専門学校で調理師、食生活アドバイザー、栄養教諭を取得。専門学校卒業後は大手外食企業で働きながら管理栄養士を取得。接客、店舗管理、副料理長を務めたのち本社の商品企画・開発部門でデザートメニューの商品開発をおこなう。その後、クラウドレストランを運営するベンチャー企業に転職し、8ブランドの立ち上げを実現。より多くの人に向けて体・健康づくりの手伝いがしたいと思い、Muscle Deliに入社。商品開発、栄養指導、レシピやコラム作成等を担当。プライベートでは料理教室や食事に関するセミナーなどのイベントを主催。
\調理の手間なし、栄養バランスOK!宅配弁当サービス「マッスルデリ」/
記事協力
株式会社Muscle Deli
公式サイト https://muscledeli.co.jp/
<Text:編集部>