「辛い気持ちを紛らわせる」お酒の飲み方は逆効果!その理由とは (1/2)
飲酒とメンタルヘルスの関係に着目し、危険な飲み方について、株式会社CureAppで減酒治療アプリの開発を担当する宋医師が解説しています。
宋 龍平
株式会社CureApp / 岡山県精神科医療センター 医師
東京医科歯科大学 精神行動医科学 非常勤講師
京都大学大学院 医学研究科 社会健康医学系専攻 健康増進・行動学分野 研究協力員長年、アルコール依存症に精神科医として向き合う中で、早期治療普及の重要性を痛感し、CureAppで減酒治療アプリプロジェクトを立ち上げた。最前線の診療現場に立ちながら、研究にも精力的に取り組み、日本アルコール・アディクション医学会を始め、複数の学会で受賞歴がある。
研究実績はこちら https://researchmap.jp/rso。株式会社CureAppについて
2014年に2名の医師により創業した医療系スタートアップで、治療効果が治験にて証明され医療現場で医師が患者に処方する「治療アプリ」を研究開発・製造販売する医療機器メーカー。
つらい気持ちを紛らわせるお酒の飲み方は危険
つらい気持ちを紛らわせるためにお酒を飲む。これは危険です。
一時的につらい気持ちを忘れられるかもしれませんが、酔いが覚めたとき、さらに絶望感や気分の落ち込みを感じやすいとされています。そしてまた飲酒に走り、最終的にはアルコール依存症に至るケースも。
気になる飲み方をしている人がいたら
家族や友人にお酒の飲み方が気になる人がいたら、積極的に「心配しているよ」と声を掛けるといいと、宋医師は勧めています。
飲酒量の増加に関連する自殺のリスクを検討した研究結果によると、男女とも飲酒量が増加するに従い、自殺のリスクが高くなることが分かっています。お互いに心配を伝え合う、人と人の繋がりが自殺を予防する第一歩になり得ます。
自身で飲酒量をコントロールすることができない状態であれば、医療機関を受診してください。
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