
「乳酸菌、花粉症に効果ないのでは?」と感じる人が見直したい3つのこと (1/2)
腸内で悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整える機能をもつ「乳酸菌」。免疫力の調整や便秘解消に摂取する人も増えてきましたが、中には「花粉症の症状を緩和する」という噂から、摂取している人も多いのでは。
しかしイマイチ効果を感じられない……食べて意味がないのでは? と思っている人に、改めて見直してほしいポイントがあります。
アンファー株式会社が展開するナチュラルフードブランド「ドクターズ ナチュラル レシピ」が行った花粉症についての調査も交えて紹介します。
乳酸菌は花粉症の症状を和らげるのか?
乳酸菌が花粉症の症状を緩和させるというのは、そもそも本当でしょうか。
アンファー株式会社 ドクターズナチュラルレシピブランド課 杉山まゆ氏は、次のように語ります。
「花粉症は身体の免疫システムが過剰に働き、本来体に害のない花粉に対して免疫機能が働いてしまう状態のことを指します。乳酸菌は腸内の有害な細菌の増殖を抑え、善玉菌の割合を増やすことで免疫機能を正常化させる働きを持っているのです。体内の免疫機能が乳酸菌の働きによって正常に機能することで、花粉のアレルギー症状の軽減・抑制に繋がることがあります」(杉山氏)
しかし、実態調査ではイマイチの結果のよう。
花粉症の症状があると回答した143名のうち、実際に「乳酸菌で花粉症の症状が和らいだ経験がある」のは約13%。少ないですね。
この結果に対して、杉山氏は「症状緩和の実感が感じられない場合は、正しい乳酸菌の摂り方が出来ていないのかもしれません」と指摘しました。
乳酸菌を摂っても変化を感じない人が見直したいポイント
2週間ほど継続して摂る
「乳酸菌には即効性はありません。 何かしらの効果を感じるまでに早くて2週間程度かかるものです」(杉山氏)
調査では、乳酸菌の効果が表れるまでの日数は「0~5日」であると、約54%もの人が回答していました。短すぎる! 諦めるのも早すぎです。
「ヨーグルトや乳酸飲料を食事に1度でも取り入れたら、それで満足してしまうという方も多いのではないでしょうか。しかしながら乳酸菌には即効性はなく、継続して摂取することが効果実感に繋がるため、無理のない範囲で毎日の生活に取り入れるとよいでしょう」(杉山氏)
乳酸菌は「寝る2時間前」がおすすめ
乳酸菌を意識的に摂取していると回答した179名のうち、約4割が「朝食(起床後)」のタイミングで摂取していることが分かりました。
しかし、杉山氏によるとおすすめは「寝る2時間前」だそう。
「腸のゴールデンタイムと呼ばれる22時~26時は、腸の働きが最も活発になります。これに合わせて乳酸菌を摂取することで乳酸菌の働きが促進され、腸内環境の改善効果を期待することができます。したがって、就寝2時間前くらいまでに乳酸菌を摂っておくのがおすすめです」(杉山氏)
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