ウェルネスフード
2025年4月8日

なぜ?ほかほかより「冷めた白米」のほうが太りにくい理由

白米といえば「炊きたてのほかほかごはん」が一番美味しい――そう思っていませんか? 実は、その“冷めた白米”にこそ、ダイエット中の人に嬉しい秘密が隠されているのです。

温かいごはんと冷たいごはん、同じカロリーでも、体に与える影響は少し違うかもしれません。今回は、なぜ「冷めた白米」のほうが太りにくいのか、その理由をわかりやすくご紹介します。

Japanマラソンクラブのマラソンインストラクターとして、走り方の指導や食事指導にあたる管理栄養士・深野裕子さん解説の以下記事より、一部抜粋してお届けします。

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ほかほかより「冷めたごはん」のほうがダイエットにいい理由

深野さんは「白米として摂取するなら炊き立てのホカホカごはんより、冷めしや、おにぎりのほうがダイエットには向いている」とも。

その理由は、冷めたごはんに多く含まれるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)にあります。

冷めたごはんに多く含まれるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が、血糖値の上昇をゆるやかにすると言われています。

冷めたごはんに多く含まれる「レジスタントスターチ」とは

通常、でんぷんは小腸で消化されるが、レジスタントスターチはあまり消化されることなく大腸まで届き、食物繊維と同様の働きをします。

「瘦せ成分」「ハイパー食物繊維」とも呼ばれ、近年、そのダイエット効果が注目される成分です。

  • 腸内環境を整える:便のカサを増し、便通をよくする。腸内細菌のエサになり有用菌の増殖を促す
  • 血糖値の上昇をゆるやかにする:脂肪の合成を抑える
  • 脂肪の蓄積を抑える:余分な脂質を吸着して排泄する

一般に常温で1時間程度冷ますとよいとされ、おにぎりにしたり、お弁当のごはんを温めずに食べれば、白米はダイエット向きといえます。

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監修者プロフィール

深野祐子(ふかの・ゆうこ)

管理栄養士・ジョギングインストラクター。Japanマラソンクラブでインストラクター兼フードアドバイザーとして市民ランナーに向け走り方の指導や食事の指導を行なう。
【Japanマラソンクラブ公式サイト】http://www.jmcrun.com/

<Text:京澤洋子>