お尻の穴を鍛えると、どんなメリットがある?キュッと締めるだけで「こんなメリット」があるんだって (1/3)
「骨盤底筋群」と呼ばれるインナーマッスルのひとつに、お尻の穴(肛門周囲)の筋肉があります。普段あまり意識されることのないこの部分ですが、実は健康やパフォーマンス、さらには加齢対策にまで関係している、重要な筋肉です。
近年では、肛門を「キュッと締める」意識的なトレーニングが、排泄機能の改善や姿勢の安定、体幹強化、さらには自律神経の調整にも良い影響をもたらすことが分かってきています。
お尻の穴をキュッと締めると、どんな効果があるの?
お尻の穴、いわゆる肛門周囲の筋肉(骨盤底筋群)をキュッと締める動作には、実はさまざまな健康効果があるといいます。
① 姿勢が安定する・体幹が強くなる
骨盤底筋は体幹のインナーマッスルの一部。ここを鍛えることで、腹圧が高まり、背筋が自然と伸びやすくなります。猫背や反り腰の改善にもつながるため、デスクワークが多い人にもおすすめです。
② 尿もれ・頻尿・便秘の予防や改善に
骨盤底筋群は、膀胱や尿道を支える重要な筋肉です。
この筋力が低下すると尿漏れや頻尿が起こりやすくなりますが、鍛えることで排尿をコントロールする力が高まり、症状の改善につながります。
そのためお尻の穴をキュッと締めるトレーニングは、尿もれ・頻尿対策として推奨されているのです。
また、骨盤底筋が鍛えられると、排便時の「いきむ力」やコントロール力がアップします。骨盤内の血流や腸の動きも活性化し、自律神経が整うことから、便秘の改善に効果的とされています。
③ 内臓の位置を支え、ぽっこりお腹対策にも
骨盤底筋は内臓を下から支える“ハンモック”のような存在。緩むと内臓が下がりやすくなり、ぽっこりお腹や下腹部の圧迫感になる可能性も。
腹筋や背筋と併せて引き締めることでお腹まわりのラインが整いやすくなります。
④ 男性機能や女性機能の向上
骨盤底筋のトレーニングは、男女ともに性機能の向上に関与していることが、複数の研究で示唆されています。
血流が改善され、性器周辺の感覚や機能が高まりやすくなった結果、感度や満足度に変化を感じる人も。
⑤ 自律神経が整いやすくなる
意識的に肛門を締める→緩めるという動作を繰り返すことで、呼吸やリズムを整えやすくなり、結果として副交感神経が優位になることも考えられます。
また、呼吸と連動させて行うことでリラックス効果を感じることも。それにより自律神経のバランスが整いやすくなり、ストレス軽減や睡眠の質向上にもつながる可能性もあります。








