インタビュー
2026年10月2日

ベンチプレス110kg、アクロバットもお手のもの!体操教室を経営するKEITO に聞く「運動が得意な子」の育て方

連続バク転、逆立ち歩き、そしてベンチプレス110kg。幼い頃からアクロバットやさまざまなスポーツに親しんできたKEITOさんは、俳優として活躍する以外にも、子どもたちに体操を教える体操教室を運営する経営者としての顔があります。

体操教室で大切にしていることから、子どもの「できた!」を増やすための指導法、さらには自身の筋トレや身体づくり、意外なストレス対処法まで伺いました。

天真爛漫で、いつも動き回っていた子ども時代

——小さい頃からアクロバットを始めていたそうですが、子ども時代はどんな子どもでしたか?

とにかく天真爛漫な子どもでした。常に動き回っていて、公園で友達と遊んでいました。アクロバット、英会話、塾、バスケットボール、テニスとか、習い事もたくさんしていました。運動が生活の基盤になっていた子ども時代ですね。周りからは「スポーツ、運動神経がいい子」という印象だったと思います。あとは盛り上げ役でしたね。学校ではすごいうるさくて、学年の中心みたいな感じでした。

——日常的にアクロバットを披露するような子だったのでしょうか?

盛り上げたりするのは好きだったんですけど、意外とちょっとシャイだったんですよ。そのときに父から「せっかく披露できるパフォーマンスがあるんだから、学校とかでやって人気者になっちゃいなよ」と、家でご飯を食べているときに言われたんです。「あ、確かに。じゃあもうガンガンやっちゃおう」と思って、学校でも廊下とか運動会とか、いろいろなところで披露しました。案の定、人気になりましたね。

得意技は連続バク転。今でも”ストロングポイント”

——当時、一番得意だった技はありますか?

連続バク転ですね。コンクリートや芝生など、硬いところでも小学校半ばくらいにはできるようになっていました。

——今も得意技は連続バク転ですか?

今もやっぱり得意技は連続バク転です。体操選手はマットの上で技を行いますが、コンクリートの上で10回できるのは迫力もありますし、硬い床でもできるのは僕のストロングポイントです。

——逆に、苦手なアクロバット技は?

「2回前宙」です。トランポリンで2回前に回る「2回前宙」という技がありまして、それを練習しているときに、友達が膝を顎にぶつけてケガしているのを目の前で見てしまったんです。それがきっかけで、今でも唯一、恐怖心が残っている技ですね。「ケガしたらどうしよう」という気持ちがどうしても頭にあるので、今もやっぱり苦手です。

「自分が一番得意だったことを、子どもたちに教えたい」

——子ども向けの体操教室を始めようと思った理由を教えてください。

自分が幼少期に一番得意だったことを子どもたちに教えたいっていうのが一番の理由です。体操を小さい子に教えること、あと子どもが好きという理由もありますね。

——体操教室では、具体的にどんなことを教えているのですか?

ストレッチから身体の柔軟性を上げていき、そのあと身体の基礎づくりのための筋力トレーニングを行います。体幹やジャンプ力、バランス力……いろいろなものを鍛えるトレーニングをします。そのあとに身体の感覚をつかむための体操の技。これが基本のレッスンメニューになっています。生徒のレベルに合わせてバク転、バク宙とかも教えていきます。

何より大切なのは「体操って楽しい」と思ってもらうこと

——子どもたちを指導するとき、一番大切にしていることは何ですか?

僕が一番意識しているのは、「体操って楽しい」って思ってくれること。これが一番レッスンの中で意識しています。

——アクロバットに恐怖心がある子には、どんな指導をしていますか?

怖いと思っている子には、まず小さい技からでもできる技を見つけて、成功体験を一つでも多く積み重ねてもらって、自信をつけさせる。そこからアプローチをかけていきます。

「運動神経が悪い子」でも、あとから伸ばせる

——「うちの子、運動神経があまりよくないかも」と悩んでいる親御さんに、どんなアドバイスをしますか?

運動神経は伸ばせます。運動神経があまりよくない子どもって、まず自信がなくて、技にチャレンジしないんです。なので、その子ができる技を見極めて、1個でも多く成功体験を作ってあげるんです。そうすると「自分にも技ができるかも」ってどんどん自信がついて、難しい技もできるようになっていく。小さい成功体験を積ませてあげるっていうのが答えですね。

——反対に、運動神経がいい子にはどんな特徴がありますか?

やっぱり動いている量が多いですね。あと、動きを理屈から考えてインプットしたい子と、とにかく感覚で「次は足を伸ばそう」とか「右向こう」とか感覚やる子がいて、タイプが分かれます。運動神経がいい子は考えすぎず、とにかく回数を重ねている子かもしれません。

「楽しんでいる子」は伸びるのも早い

——上達が早い子に共通していることはありますか?

楽しんでいる子は伸びが早いです。「この技できるようになりたい」とか、好奇心があって楽しんでいる子は「早く立ちたい」「お尻つかずに立ちたい」など楽しむ気持ちが前に出ているので、疲れていても練習回数をこなせています。

——体操が得意でも、球技など別のスポーツが苦手ということはありますか?

あるとは思います。でも体操は頭の先からつま先まで全部使ってやるスポーツなので、一番運動神経を上げるのにはおすすめのスポーツだと僕は感じています。球技が苦手でも克服できる子も多いですよ。

——なぜ体操が、ほかのスポーツにもつながるのでしょうか?

自分の身体の感覚が分かるようになるんです。「今、自分の手がどういう位置に向いていて、足がどのぐらい開いているか」とか。そういう自分の身体の感覚って、体操をやっていると分かるようになるので、ほかのスポーツにも活きてきますよ。

「怒る」よりも、子どもがやりたいことを尊重する

——親御さんが子どもの運動能力を伸ばすとき、気をつけたほうがいいことはありますか?

そうですね、僕はまだ子どもがいないので親御さんの気持ちをどこまで言っていいのか分からないところではありますが、「すぐ怒る」、「怒る回数が多い」は気をつけたほうがいいかもしれません。顔がこわばっている子の場合、送り迎えのちょっとした時間でさえ「あ、怒られてるな」っていうシーンをよく見るんです。何も言わないのも良くないのですが、基本的には子どもがやりたいことを尊重してあげて、ダメなところはダメと伝える、そのバランスが本当に大事だなと思っています。

——体操教室で「もうやりたくない」と言う子もいますか?

います。そういう子にも「この子、この技だったらできそうだな」っていうのを見つけて

成功体験を積ませるのがいいと思います。そうすると「あれ、できる」「やっぱり楽しいかも」って変わったりするんです。「できる技を見つけてあげる」っていうのはポイントですね。

週4〜5回トレーニング。筋トレだけでなく水泳も楽しむ

——ここからはKEITOさん自身の身体づくりについて伺います。普段はどんなトレーニングをしていますか?

今は水泳と筋トレですね。トレーニングは3日に分けていて、下半身が1日、上半身を2日で、計3日で分けています。水泳を合わせたら、計4日間トレーニングに使うので、週4~5回トレーニングはしています。

——水泳を取り入れている理由は?

水泳は全身を使って泳がなきゃいけないので、途中で止まれないんですよね。無理してでも、辛くても泳ぎ切らないといけない。追い込めるんです。あと、やっぱり上半身もすごく使うので筋肉に負荷をかけられますし。おすすめですね、水泳は。デメリットがないと感じています。

ベンチプレス110kg。「コツコツやれば上がる」

——ベンチプレス100kg超えもすごいですが、現在はどのくらい挙げられるのでしょうか?

実は、今は110kgまで上がります。ベンチプレスはシンプルで、重量をちょっとずつ上げていくんです。3回はしっかり胸につけて上げられる重さっていうのを基準にしています。

僕、体重64〜65kgなんですよ。ベンチプレス100kg以上を挙げる人は割といますが、僕の体重でベンチプレス110kgは、自分でも結構いいなと思っています。

——110kgまで、どれくらいの期間がかかりましたか?

重量を意識してやるようになってからだと、1年半ぐらいです。コツコツやれば上がるようになります。

食事は「シンプルな素材」を意識

——食事で気をつけていることはありますか?

食事はオーガニックな、加工されていないものをなるべく食べるようにしています。フルーツ、野菜、お米、うどん、肉、魚、卵。そういうシンプルな素材のものを食べています。

——普段、お菓子は食べますか?

ジャンクフードとかはもう食べないですね。ジュースとお菓子もほとんど食べないです。友達といるときとかは少し食べたりはしますが。でもスイーツは食べます。好きなので。人生を楽しみたいので、ちゃんと娯楽も入れるようにしています。バランスですね、やっぱり。頑張るところと抜くところ。

疲労回復は、温泉・サウナ・睡眠。そしてストレッチ

——疲労回復の方法はありますか?

僕はお湯に浸かりますね。温泉大好きなので銭湯、サウナに入ります。あと睡眠時間です。7時間きちんと寝るようにしていて、それだけでもう回復します。ご飯食べて、寝て。シンプルです(笑)。あとはストレッチをしていますね。つま先から頭先まで全部伸ばせるところをほぐしてあげて寝ます。やらないで寝ちゃった日は、次の日の寝起きが悪いんですよ。それぐらいストレッチって顕著に出ます。

ストレスを「解消する」より、「溜めない環境」をつくる

——メンタル面で、ストレス解消の方法があれば教えてください。

僕、ストレスが溜まらないタイプなんです。なのでストレス解消法みたいなのがないのですが、あるとしたらやっぱり運動や温泉、サウナとかになるのかな。

ストレスが溜まらない環境を自分で自然に作り出しているんだと思います。家族との距離感、友達、仕事仲間とのコミュニケーションの頻度とか、場所、時間……おそらく無意識にストレスが溜まらない環境作りを計算しているみたいで。

——どうやって「ストレスがたまりそうな環境」を避けているのでしょうか?

たとえば仕事のタスクとかは、自分が得意なところは自分が受け持っています。苦手なところをやっていたり、長時間仕事していたりするとストレスが溜まると思いますが、僕の場合は苦手な仕事は得意な人に振る。そういうマネジメントの技術がついてきて、うまいんだと思います。時間も、自分が「これぐらい働いたら疲れる」という時間内に全部終わらせるようにしていますし。しっかり仕事をしてお金を稼いで、好きなものを食べられるからストレスもないです。

合わない人とは、無理に会わない

——人間関係がストレスになる人も多いですが、そのあたりはどうしていますか?

合わなそうな人がいる場所には行かないようにしています。新しい人が集まる場にも顔を出さないです。会いたくない人には会わない。一緒にいたい人といればいいと思っています。

——もし、どうしても合わない人と会わなければいけないときは?

話を聞いてるようで、さりげなく受け流しています(笑)この人はあまり僕にとってよくないなっていう人から何か話されていることは、右から左に全部流しています。頑張って聞こうとすると疲れちゃうので。4割ぐらいは話を聞いて、受け答えはできるぐらいのインプットはしていますが……。でも、スタッフさんと一緒にいるとき「KEITO、本当に話聞いてなかったよ」って言われることもあります(笑)

目標は50店舗、その先に100店舗、そして海外へ

——今後、挑戦したいこと、目標を教えてください。

今は会社の規模をもっと今より大きくしたいです。目標は50店舗、100店舗までは行きたいです。1店舗増えるごとに、その地域の子どもたちが楽しんで通ってくれるので、店舗が増えるのはワクワクします。その先には海外展開。東南アジアとか海外の子どもにも通用するかっていうのはチャレンジしたいです。

あと、個人的には何かの運動能力を競う大会とかで結果を出してみたい。スポーツ選手ではないので、大会とかに出てそういう実績を残したことがないんです。スポーツのときは(運動能力で)人と戦ってみたい。SASUKEもやってみたいですが、芸能界No.1決定戦とか『フィジカル100』(Netflixで配信されている韓国のリアリティ番組)などに出演してみたいです。

プロフィール

KEITO

キッズモブ株式会社代表取締役社長・俳優。1997年3月15日生まれ。4歳からショーコスギ塾でアクロバット、アクション、格闘技、スタントを学ぶ。特技は連続バク転(コンクリート可)、逆立ち歩き50mなど。筋力トレーニングにも励み、ベンチプレス110kgを記録。現在は自身のスポーツ経験を活かし、子ども向け体操教室を経営している。俳優・タレントとしても活動し、CM、映画、ドラマ、舞台など幅広く出演。

<Text & Photo:MELOS編集部>