入浴剤って入れたほうがいい?疲労回復効果はある?お風呂博士に聞いてみた (1/2)
やさしい色やいい香り、炭酸ガスの泡など、入浴剤はお風呂を楽しくしてくれるツールでもあります。そういえば、入浴剤の色や香りの効果ってどうやって決めているの? 疲労回復効果はあるのでしょうか。
入浴剤の効果と正しい使い方を、株式会社バスクリンの広報責任者でありお風呂博士の石川泰弘さんに聞いてみました。
※石川泰弘さんは現在、大塚製薬に所属(2019年4月より)。本稿の情報は初出当時のものです。
疲労回復をサポート! 入浴剤の効果とは
入浴剤の色や香りはどんな影響を与えてくれる?
「色については平和色の黄色やグリーンとかは心が落ち着くっていうのがあります。赤系はやっぱり興奮の色になっちゃうので、赤よりもピンクっぽく、白く白濁したもののほうがリラックス系だったりしますね。たとえば温泉をイメージした入浴剤では、本来の温泉の色や香りではなくても、緑は新緑の気持ちいい季節のイメージだったり、オレンジだと紅葉とか、その温泉地の気持ちのいい季節をイメージして作ったりしています。香りも温泉地をイメージできる香調にします。たとえばみかんの産地の温泉地なら、みかんの香りを少し入れるとかね」(石川さん)
どんな色や香りでリラックスするかは、人それぞれ。定量的に測れるものではないのが難しいと石川さんは言いますが、だからこそ同じシリーズでも色や香りにいろんなバリエーションがあって、使う側に選ぶ楽しみもある。
入浴剤で疲労回復やリラックス効果を実感するのも、自分のお気に入りの色や香りによる相乗効果かも。
入浴剤は入れた方がいい?
「色や香りも含めて、お風呂の効果を高めるものが入浴剤の役割なので、入れた方がいいか、入れない方がいいかと言えば、それは入れた方がいい。ですが好き嫌いがあったり、効果の違いもやっぱりあるので、製品の持つ特徴を分かって使い分けるといいと思いますね」(石川さん)
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