気持ち良く味わうスイーツは、がんばる自分へのご褒美。前園真聖のライフスタイル×スポーツ<Vol.3>
各地のスイーツを食べ歩き、自身でプロデュースした製品を発表するなど、スイーツを愛してやまない前園真聖さん。でも、そんなにスイーツを食べていても大丈夫なんでしょうか?
「スイーツを食べるのは、ほぼ日課に近いですね」。言わずと知れた“スイーツ男子”の前園真聖さん。新商品や新しくオープンした店はもちろん、講演会やサッカー教室などの仕事などで、初めて訪れる街のパティスリーは必ずチェックしているほどだという。
子どもの頃からずっと甘いものが大好き。現役時代はさすがに毎日というわけにはいかなかったが、それでもかなりのペースで食べていたという。しかし、どうしても気になるのが、引退後、それも40代に入ってもなお大量の砂糖やバターを使い、糖分&脂肪分たっぷりのスイーツを食べ続けて、体型や健康に支障がないのかということ。身体に気遣うMELOS読者ならその視点で現状を聞いてみたい!
「僕個人としては、一気にどか食いはせず、大切に、一口ずつ味わいながらおいしく食べることがポイントでしょう。大好物なものだからこそ、我慢するのは“心”に良くないんです!」
そう、やはりここでも、義務感や罪悪感からストレスを溜めないこと、人生を楽しむことがポイントになりました。前園さんにとってスイーツは、「自分に対してのご褒美」の意味合いが強いのだそう。だからこそ、ジムでたっぷりとカラダを追い込んだ日には、いつもよりちょっと良いスイーツを買って帰るようにしている。
そして普段よく口にしているものは、プリンやモンブランといったクラシックな定番タイプのもの。特にモンブランには一過言あり、アレンジの効いたおしゃれな今風のものは基本的にNGとのことで、ここは強く熱く語りをいただきました。
「(最近は)渋皮を練りこんで甘さを控えめにしたり、クリームがないものなどいろいろありますが、オーソドックスな黄色いモンブランが一番。スポンジとペーストのバランスが絶妙で、昔ながらのどっしりとした安定感のあるものが好きですね」
特に思い入れのあるのは、東京・自由が丘にある「MONT BLANC」。その名が示すとおり、モンブラン発祥の店だ。このアルプスの山々をマロンクリームで表し、てっぺんには万年雪を示すメレンゲをアレンジしたオリジナルのモンブランのピュアな形がたまらない、と前園さんは語る。子どもの頃から慣れ親しんだ、懐かしい日本のモンブランスタイル、もちろん前園さんは一口ずつ大切に、味わい尽くしていました。
この表情からも伝わるように、人生を楽しむ、気持ち良く美味しいスイーツを食べるためにもカラダを動かし、いつでも自分にご褒美を贈れるような、ライフスタイルを目指して行きたいですね。
前園真聖(まえぞの・まさきよ)
1973年10月29日生まれ、鹿児島県出身。元サッカー日本代表。28年ぶりの出場となった1996年のアトランタ五輪では、キャプテンとしてブラジルを破る「マイアミの奇跡」を演出。2005年に現役引退。現在は、スポーツジャーナリスト・コメンテーターを務めるほか、サッカー教室「ZONOサッカースクール」を運営している
<Text:猪飼尚司/Photo:冨田寿一郎、Getty Images>