ヨガレッスンのとき、インストラクターと呼吸のタイミングが合わない。対処法は?専門家が解説
大人の習い事として人気のヨガ。健康や美容に関心の高い女性だけでなく、男性からのニーズも高まっています。そんなヨガの気になるギモンや悩みをピックアップし、専門家にぶつける本企画。全米ヨガアライアンス認定アカデミーFIRSTSHIPの講師リーダー兼スタジオディレクターの藤井誠さんに聞いてみました。
Q.インストラクターのガイダンスに合わせると呼吸のタイミングが合わず、リズムが狂うことが多いです。自分のペースでやって大丈夫でしょうか。次のポーズに移るときのタイミングもズレてしまいます。
A.呼吸器官まわりが固く緊張している可能性があります。ヨガクラスを続けていくうちに緩み、呼吸のタイミングも合ってくるはず。
ヨガ指導者は呼吸に関する解剖学や生理学を学び、呼吸法のトレーニングを受けています。よって、レッスンの際に呼吸のタイミングが合わないというケースは、多くの場合、受講者側の課題であると考えられます。
ある程度の運動量があるヨガのクラスであれば、インストラクターは、約4~6秒間隔で「吸う」「吐く」を繰り返し、インストラクションしています。そのタイミングに合わないのであれば、呼吸器官である肺を取り囲む骨組みや、そこに付随する筋肉が固く緊張している可能性があります。
通常は、ヨガクラスに定期的に参加することで、それらの骨組みや筋肉の緊張が緩み、呼吸のタイミングも自然と指導者の声掛けに合ってくるはずです。最初のうちは、ヨガのゆったりとした呼吸と自分の呼吸がうまくリンクしないかもしれませんが、無理のない範囲で合わせてみてくださいね。たまにため息をつくなどして、適度に緊張をほどくのもよいでしょう。
その上で、どうしても呼吸が合わず苦しければ、そのヨガクラスの強度と自分とのミスマッチが考えられます。その場合は、より強度の低いクラスに参加することも考慮してみてください。
[監修者プロフィール]
藤井誠(ふじい・まこと)
ヨガスクールFIRSTSHIPの講師リーダー兼スタジオディレクター。ヨガ哲学や解剖学に基づき、呼吸や瞑想に重きをおいたヨガの指導を得意とする。豊富な知識と経験に裏づけされた指導に定評があり、多数のイベント出演、メディア露出経験がある。全米ヨガアライアンス上位資格E-RYT500、継続教育指導資格YACEPを保持し、著作に、ヨガ専門書としては破格の3万部売れたヨガポーズ傑作集「ヨガポーズパーフェクトバイブル(ナツメ社)」他がある。
[記事協力]
株式会社LAVA International
公式サイト https://lava-intl.co.jp/
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<Text:編集部/Photo:株式会社LAVA International、Getty Images>