なぜ筋トレ民はトレーニング中に大量の水を飲むのか。筋肉と水分補給のマッチョな関係 (1/2)
スポーツジムに行くと、2リットルのペットボトルに入ったミネラルウォーターを持ち歩きながらトレーニングしている人を見かけます。なぜ筋トレ民はトレーニング時に大量の水を飲むのでしょうか。
それは、筋肉の65%は水分だと言われており、筋肉を大きくするためには、その分だけ水分量も多く摂取する必要があるのです。
「人間のカラダの約60~70%は水分でできている」というのは、多くの方が聞いたことのあることでしょう。食事をまったく摂らなくても1週間以上は生きていられる一方で、水を一滴も取らなければ3~5日で命を落としてしまうということからも、水の重要性が分かります。
今回は、水分不足によって起きるデメリットや、飲み過ぎによる「水中毒」のウワサなど、トレーニングと「水」の関係性について解説します。
水は、栄養を効率よく吸収するために必要な存在
体内の水が不足すると、血液の粘性が高まり、いわゆるドロドロの状態に近づきます。
そうすると、せっかく食事やサプリメントで摂取した栄養素もうまく全身に回らず、効率よく使われなくなってしまうのです。
水分摂取で腎臓の負担を減らす
また、プロテインなどをはじめ、日常的に摂取する高タンパクな食事にも十分な水が必要です。
なぜなら、高タンパクな食事をすることで生み出される、老廃物を排出する働きを持つ「腎臓」に負担をかけてしまうからです。
この腎臓の負担を減らすためにも、水をしっかり摂取する必要があります。
血液が粘性の高い状態で、かつ高タンパク食によって生み出される多くの老廃物を排出する状態が長期間続けば、腎臓へのダメージは徐々に蓄積され、機能の低下をもたらしてしまう可能性があるでしょう。
カラダ作りの効果を高めて、腎臓の働きを助ける。
この2つの点から、カラダ作りをしっかり行っている人はペットボトルを持参し、トレーニング中に飲むなどの対策をしているのです。
トレーニングで水を摂らないとどうなる?
水の摂り方が極端になってしまうと、カラダにも大きな影響を与えます。ここでは、摂りすぎ、摂らなさすぎ、それぞれのデメリットを確認してみましょう。
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