ウェルネスフード
2023年5月26日

「代替肉」、普通のお肉とどう違う?マッスルデリ管理栄養士が解説 (1/2)

体を鍛えている筋トレ民も、細くなりたいダイエット民も、時には食べすぎ、飲みすぎることもあるでしょう。どうやったらリカバリーできるのか。ボディメイクを食事面からサポートする「Muscle Deli(マッスルデリ)」の管理栄養士・瀧川みなみさんに、よくあるギモンを聞いてみました。

SDGs時代に突入し、多くの企業が環境保全活動に取り組むようになっています。その中のひとつに、植物ベースの肉を取り扱うことで環境への負担を軽減しようとする試みがあります。

「大豆ミート」、「代替肉(だいたいにく)」「プラントベースフード」……最近耳にするようになったワードですが、どんなものなのか曖昧な人も多いのでは。これらの食品を食べることで、どんなメリットがあるのでしょうか。

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Q.「大豆ミート」や「代替肉」、「プラントベース」とは何でしょうか? 普通のお肉と比べてメリットはあるのでしょうか。

大豆ミートとは、油分などを絞った大豆を加工し、お肉の食感や形状が再現された食品のことです。プラントベースとは、動物由来の原材料を使わず、植物(プラント)由来の原材料を使用した食品全般のことを指します。

代替肉のひとつとしてプラントベースが存在し、「オルタナティブミート」「フェイクミート」「ベジミート」と呼ばれることもあります。

大豆ミートはお肉のように利用できますが、あくまでも植物が原料となるので、肉の代用(いわゆる「代替肉」)として利用されるシーンが増えてきています。

大豆ミートを代表とするプラントベースの代替肉は、従来までは主に宗教や信条、体質などの理由で肉食をしないベジタリアンやヴィーガンの方を中心に食べられていました。

ですがここ最近ではSDGs(環境問題、食糧問題、食の多様性など)への関心の高まりや、商品自体の味や栄養価などの品質の向上を背景に、徐々に注目が集まってきています。

今では一般的なスーパーでも見かけるようになり、手軽に誰でも手に取れるようになりつつあります。

普通の肉と比べたメリット

普通のお肉と比較したプラントベースの代替肉を食べるメリットは「植物由来の栄養価が摂れる」「環境や食糧問題に取り組むことができる」などです。

たとえば大豆ミートは、おおきく乾物・冷凍・冷蔵・レトルトの4タイプで販売されています。いまの主流は乾物で、水でもどした後に調理をして使用します。したがって、必要な時に必要な分だけ使え、かつ乾物の状態であれば比較的長期保管が可能です。

ここで、比較的どこのスーパーでも見かけるマルコメ大豆ラボ「大豆のお肉乾燥ミンチ」(水で4倍に戻した状態)と、一般の生肉における100gあたりの栄養成分を紹介します。

食品名

エネルギー

 kcal

たんぱく質

 g

脂質

g

糖質

g

食物繊維

g

大豆ミート ※1

 81

12.5

0.7

4.3

4.2

<畜肉類> うし [ひき肉] 生 ※2

251

17.1

21.1

0.3

0

<畜肉類> ぶた [ひき肉] 生 ※2

209

17.7

17.2

0.1

0

<鳥肉類> にわとり [二次品目] ひき肉 生 ※2

171

17.5

12.0

0

0

※1:出典 マルコメダイズラボ「大豆のお肉 乾燥ミンチ」
※2:文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』より

 プラントベースミートの種類によっては栄養価に違いがあるものの、今回比較した大豆ミートの製品は、一般的なお肉と比べてエネルギーや脂質がかなり抑えられています。

また、食物繊維に関してはふつうのお肉には入っていないので、日ごろ野菜不足や腸内環境についてお悩みがある方は取り入れてもいいかも知れません。

では、代替肉のデメリットとは。

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