ストレートネック(スマホ首)の人へ!首コリ解消ストレッチ&対策アイテム紹介 (1/2)
現代の生活に欠かせないスマートフォン。動画や読書、ゲームとさまざまなエンターテインメントが楽しめるので、つい長時間触れてしまいます。そうなってくると気になるのがスマホの見すぎによる不調です。首コリ、頭痛、目の疲れなどを感じていませんか? とくにスマホ首と呼ばれる「ストレートネック」に悩む人は年々増加しており、放置すると症状の解消が困難に。軽い症状のうちに治しておきたいものです。
整形外科を中心とした運動器領域をサポートする日本シグマックス株式会社によるストレートネックの原因と症状、解消方法と、MELOSで公開中のストレートネック&ストレッチ記事をまとめています。
ストレートネックとは
ストレートネックとは、本来緩やかにカーブしてつながっているべき椎骨が、まっすぐになってしまっている状態を指します。
人間の頸椎(首の骨)は7つの骨で構成されており、横から見ると体の前方に向かって緩やかにカーブ(前弯)しています。しかし、スマホの見すぎや長時間のデスクワークにより姿勢が変化し、椎骨部分がまっすぐになってしまった人も多く見られます。まさに現代病の代表格!
ちなみに頸椎がカーブしているおかげで、頭の重さを分散させ、衝撃を和らげることができます。頭の重さは約4 ~6kgと言われていますから、頸椎がカーブしていないと4 ~6kgの重さが首まわりにかかることに……それは首コリや頭痛にも繋がるわけです。
ちなみに、頭を15度ほど前に傾けると、首には約12㎏ の力がかかります。うつむく角度によって負担の大きさが変わるそうな。スマホやパソコンを見るために、前かがみや俯き体勢が続くと……首、いつも頑張ってくれていたのですね。
▼角度と首への負荷
0度 4~6kg
15度 12kg
30度 18kg
45度 22kg
60度 27kg
なぜストレートネック(スマホ首)になるのか
なぜ、本来カーブしているはずの頸椎がまっすぐになってしまうのでしょうか。ストレートネックを引き起こす原因は「姿勢」です。とくに「長時間の同一姿勢」がストレートネックを助長させると言われています。
長時間のパソコン、スマホ使用
スマホを集中して見ているとき、首や顔は下を向いていることが多く、首の前弯がなくなっている姿勢になっています。そのような姿勢を長時間続けると、以下のような負の連鎖が引き起こされます。
俯き姿勢で画面を見続けると……
①首や肩の筋肉が緊張
↓
②首や肩の血流が滞る
↓
➂疲労物質や痛み物質が蓄積
↓
④筋肉が凝って痛くなる
↓
①に戻る
なんという負のループ。
デスクワークでも、モニターを見ながらつい頭や肩が前に出て、胸の筋肉が縮こまってしまいがち。このような姿勢が続くことも、ストレートネックの原因につながります。
ストレートネックかどうかセルフチェックしてみよう
壁に踵(かかと)とお尻、肩をつけて立ちます。その際、頭が壁から離れていた場合は、ストレートネックによる症状が出やすい可能性があります。
また、横方向から全身の写真を撮ってみて、顔の位置が身体より前方にある場合も同様です。
ストレートネックの症状
ストレートネックの症状は、次のようなものがあります。
・首、肩の凝りや痛み
・頭痛
・手のしびれ
・めまい
・吐き気など
コリや痛みを放置しておくと、やがて頭痛やめまい、手のしびれなどの症状がでる場合もあります。そうなる前にストレッチで筋肉をほぐすなどのアプローチを行いましょう。
すぐできる簡単ストレッチ
胸と両腕の筋肉を伸ばす
スマホやパソコンを使っていると、猫背になり、腕が身体より前に出していることが多いため、胸や腕をしっかり伸ばしましょう。
1.腰幅で立ち、両手を背中で組む
2.胸を開きながら、肘を伸ばして両手をできるだけ下ろす
3.肩が上がらないように両手をあげる
画像:【ストレートネック(スマホ首)の治し方】原因と症状、改善ストレッチ[医師監修] より
この姿勢を15~30 秒キープします。
首の筋肉を伸ばす
1.右側頭部に左手を当て、手の重みを使ってゆっくり横に倒す
2.そのまま15~30秒キープ
3.左手で右側頭部のやや後ろを抑え、左斜め前に倒す
4.そのまま15~30秒キープ。右側のやや後方の筋肉をゆっくり伸ばす
画像: 【ストレッチ】肩こり&首こり解消!座りながらできる3ポーズ より
反対側も同様に行います。