
会社に行きたくない朝、どうする?行く・行かない、両パターンの対処法を考えてみた (2/3)
【休む】と決めた! 会社への連絡、勇気を出して行うための心構え
「今日は無理だ、休もう」――そう思っても、次に立ちはだかるのが「会社への連絡」というハードル。
体も心も疲れているときほど、この連絡が何倍にも重く感じてしまうものです。しかし、連絡をすること=悪いことではありません。
「連絡=迷惑をかける」と思い込みすぎない
まず、大前提として覚えておいてほしいのは、休むことは“自分のため”であり、連絡は“責任ある行動”だということ。
迷惑をかけるのが申し訳ないと感じる気持ちはよく分かりますが、むしろ連絡をせずに無断で休む方が周囲にとっても不安や混乱につながります。
「今の自分にはパフォーマンスが出せない」と判断した時点で、休むという選択は誠実なもの。連絡は、その誠実さを形にするだけなのです。
「言い訳」ではなく「事実」を淡々と伝えればいい
体調不良、メンタルの不調、家族の事情……休む理由は人それぞれ。大切なのは、“完璧な説明”をしようとせず、今の状態をシンプルに伝えることです。
たとえばこんな言い方で十分です。
「本日、体調がすぐれないため、休ませてください」
「今朝から熱っぽく、念のためお休みをいただければと思います」
「気分が優れず、業務に集中できそうにないため、本日はお休みをいただきます」
細かい理由や背景を無理に説明する必要はありません。「申し訳ありません」「ご迷惑をおかけします」と一言添えるだけで、誠意は十分伝わります。
連絡の手段は「自分にとってラクな方法」でOK
電話がつらいならメールでもチャットでも大丈夫です。最近は、SlackやLINE WORKSなどチャット文化がある職場も増えているので、「文章で伝える」選択肢を持っておくと気がラクになります。
それでも電話が必要な場合は、事前に伝える文章をメモしておくと、落ち着いて話せます。緊張して言葉に詰まっても、最低限の要件さえ伝われば問題ありません。
「今後どうするか」は元気になってから考えればいい
休む連絡をする瞬間、頭の中に「明日どうしよう」「また迷惑をかけるかも」という不安がよぎることもあるでしょう。しかし、その未来を今の自分が心配する必要はありません。
今の最優先は“休むこと”。気力も体力も限られているときは、いい案も思考も浮かばないでしょう。
“今日は休む”。その選択ができた時点で、もう一歩前に進めています。
今の生活を、あと1年続けられるのか?
「この生活、あと1年続けられる?」と自分に問いかけてみてください。答えが「NO」なら、転職・部署異動・働き方の変更など、“抜け道”を考えることは逃げではなく前進です。
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