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2025年6月27日

子どもの“心の発達”を促す!幼少期に「運動遊び」がおすすめである理由 (1/3)

新学習指導要領により、「非認知能力」の育成が重視されるようになりました。非認知能力とは、テストの点数では測れない意欲、協調性、忍耐力など、数値では測れない内面的な能力、人生を豊かに生き抜くための力を指します。

非認知能力は、頭を使う勉強やテレビやパスコン、タブレットを用いたスクリーンタイムよりも「体を使って遊ぶこと」=運動遊びの中で自然と育まれることがわかってきています。子ども向けスポーツイベントの現場で数多くのコンテンツづくりに携わってきた林あやさん監修のもとお届けします。

「運動遊び」は子どもの心を育てる有効な手段である

鬼ごっこやボール遊びといった「運動遊び」は、社会的情動スキルすなわち非認知能力の発達を促すとされています。 

また他の子と一緒に遊ぶ中で「がんばる力」、「やり遂げる力」、「仲間と協力する力」、「仲直りをする力」も自然と学んでいきます。1)

うまくいかない、負けて悔しい、思い通りに動けない――こうした感情を体験し、乗り越えることで、忍耐力や感情の調整力を育てます。

逆に、できなかったことが「できた!」「うまくいった!」に変わる体験もたくさんあります。どうすればうまくできるか試したり、挑戦したり、試行錯誤する。そのクリエイティブな思考、そこで得た成功体験や達成感は、子どもに「自分はやればできる」という自信を育て、自己肯定感を高めてくれるのです。

また幼少期から身体活動を活発に取り入れ、運動遊びや運動・スポーツをやり込んでいる子は物事を学び込む能力にも長けていることも示唆されています。2)

すなわち幼少期の「運動遊び」には体を作ることだけでなく、非認知スキルを向上させること、学力を学ぶベースとなる忍耐力、集中力を培うことができるといえます。

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