
幼少期、「親に甘えられなかった人」にはどんな特徴がある?大人になってからこんな“反動”も (2/3)
こんな親には甘えられない……親に甘えられなかった背景とは
「親はきちんと育ててくれたし、愛情もあったはず。それでもなぜか安心して甘えられなかった」──そんな思いを抱く人は少なくありません。
甘えられなかったのは必ずしも「愛情が足りなかったから」ではなく、子どもが安心して弱さを出せる環境が整っていなかったことが大きな背景にあります。
親が厳格で「強さ」を求めた場合
「泣くな」「男の子なんだから我慢しなさい」など、感情を抑えることを求められると、子どもは「弱さを出すと否定される」と感じ、甘えること、感情を表に出すことを控えるようになります。
感情が少なくなることで、自分の思いや悩みが人にも伝わりにくくなるため、さらに甘えにくい環境となってしまいます。
親が忙しく、余裕がなかった場合
仕事や家事に追われていたり、心身に余裕がない親だと、子どもは「これ以上甘えたら負担をかける」と無意識に気をつかってしまいます。その結果、自分の気持ちを押し殺すクセがついてしまうのです。
親自身が「甘え下手」だった場合
親が自分の親に甘えられず育ってきた場合、子どもへの接し方も「自分で何とかしなさい」と突き放す傾向になることがあります。
悪意ではなく、単に“甘えを受け止める経験”をしてこなかったために、自然にそうなってしまうのです。
親の期待が重かった場合
「いい成績を取ってほしい」「きちんとした子であってほしい」といった期待が強いと、子どもは「ダメな自分を見せてはいけない」と思い、安心して弱音を出せなくなります。
ダメな自分を見せたら、親に見放されるかもしれないという不安を抱えているケースもあります。
親が「親の役割を果たしていなかった」場合
子どもに安心感や情緒的なケアを与えなかったり、無関心や放任、あるいは自分の問題で子どもに向き合えなかった……こうした環境では、子どもは甘えるどころか「安心して頼れる対象そのもの」がなくなり、大人になっても生きづらさを抱えやすくなります。
子ども側が逆に親のメンタルケアをせざるを得ないなどは、アダルトチルドレンによく見られるパターンです。
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