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2025年9月4日

幼少期、「親に甘えられなかった人」にはどんな特徴がある?大人になってからこんな“反動”も (3/3)

大人になってからでもできる! 正しい「甘え方・頼り方」

小さな「頼みごと」から始める

子どもの頃に親に甘えられなかった人は、「人に頼る=迷惑をかける」と感じやすく、無意識に“全部自分で抱え込む”癖がついています。

大人になってからその癖を変えるのは難しく思えますが、小さなお願いを積み重ねることからなら始められます。

たとえばこんな頼みごとです。

・友人に「この服、どうかな? 似合う髪型教えて」
・同僚に「この資料どう思う? 意見を聞かせて」
・恋人に「ごめん、数分だけ愚痴を聞いてほしい」
・家族に「今日はコーヒーを淹れてもらえたら嬉しいな」

どれも相手の負担にならない程度の小さなことです。こうしたお願いをすると、相手は「頼られて嬉しい」と感じることも多く、実は関係を深めるきっかけにもなります。

最初は「断られたらどうしよう」と不安になるかもしれませんが、お願いが叶った体験を繰り返すうちに、「頼ってもいいんだ」という実感が少しずつ積み重なっていきます。

そして、頼みごとの後に「ありがとう」を添えることも忘れないでください。感謝を伝えることで、相手も気持ちよく受け止めてくれやすくなります。

まずは「気持ちを小さくても言葉にしてみる」ことから

本記事を監修した川谷さんは、次のように語ります。

川谷さん:「甘えないこと」が習慣化した結果、感情まで抑え込みがちになっている方も少なくありません。

まずは自分の心に素直になり、「不安だ」「嬉しい」「楽しい」といった気持ちを小さくても言葉にしてみることが大切です。気持ちを声に出すことで、感情をため込まずに他者と共有でき、結果的に人との関係も軽やかになっていきます。

人に話すのがハードルに感じるときは、まずは日記などに気持ちを書き出すだけでも効果的です。そのうえで「甘えること=迷惑をかけること」という思い込みを少しずつ手放し、自分の心に素直に気持ちを表現する練習をしてみてください。

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監修者プロフィール

株式会社脳レボ代表
川谷潤太(かわたに じゅんた)

兵庫県神戸市出身。学習塾の講師時代、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う西日本最大の学習塾へと発展させ、講師としても3年連続で支持率第1位の実績を持つ。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革と3つの部のチームマネジメントを担当。創部1年、全員1年生で甲子園出場の記録をもつ硬式野球部では3季連続甲子園出場し、プロ野球選手も4名誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部でも日本一や世界一の選手を輩出した。

現在はプロ野球選手などのアスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、主には企業の人材育成に携わり、講演や研修、コンサルなどで日本中から依頼が殺到し、講師デビュー8年で、講演回数1,500回、受講者は12万名を突破。心理的および生理的要因から、ベストパフォーマンスを引き出す専門家として活躍中。

株式会社脳レボ
https://nourevo.co.jp/

<Edit:編集部>

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