ライフスタイル
2020年6月24日

なぜ手は“第二の脳”と呼ばれるのか。子どもの脳の活性化を促す「手遊びトレーニング」 (2/2)

具体的な手遊びトレーニング

すりすりトントン

1.イスに座り、太ももを使って行います。
2.片手はパーで、太ももを擦るように前後にすりすりします。もう片手はグーで、太ももを叩くように上下にトントンします。
3.「せーの」で、左右の手で行っていることを入れ替えます。

できるようになったら、「チョキチョキすりすり」でも行ってみましょう。チョキチョキは空中で、指をハサミのように動かして行います。

ずれずれカウント

1.指で10まで数えます。ただし片手だけ最初から親指を折っていてください。
2.左右の手を1つずつズレさせながらカウントしていきます。
3.数え終わったときに最初の形に戻れば正解です。

できるようになったら2個ずれ、3個ずれ、4個ずれ、5個ずれにも挑戦しましょう。

かたつむりエレベーター

1.片手はチョキ、もう片手でグーを出し、チョキの上に乗せてかたつむりにします。
2.チョキの手を上に持ってきてグーにします。グーだった手は同時にチョキにします。
3.これを繰り返します。

できるようになったらパーとグー、チョキとパーでもやってみましょう。

指揮者

1.片手で上下に2拍子を刻んでください。
2.もう片手は三角形で3拍子を刻んでください。
3.できるようになったら、左右の手を交換しましょう。

ぐるぐるパンチ

1.片方の腕は前方に伸ばし、ぐるぐる回します。
2.もう片方の腕は前方へパンチする真似をします。
3.できるようになったら、「せーの」で左右の腕で行っていることを入れ替えましょう。

何度も繰り返してみましょう。

できなくて何度も練習しているときがもっとも効果的

上手にできたでしょうか。おそらく、思ったより難しく感じたはずです。ぜひ継続して挑戦し、脳を活性化してください。

ひとつ注意点があります。これらの手遊びトレーニングは、「できたらすごい」と思うかもしれません。しかし実のところ、1度できてしまうと、脳にとってもう価値はなくなってしまいます。

つまり、できずに工夫しているときがもっとも脳細胞を刺激し、活性化できているのです。そのため、簡単にできるようになったら次へと挑戦しましょう。

執筆者プロフィール

赤堀達也(あかほり・たつや)

1975年・静岡県出身。小・中・大学でバスケを指導し、独創的理論・論理的指導で育成する。体力テスト最低水準校で県優勝、無名選手達で東海1部にスピード昇格。最高は全国準優勝。4月より群馬医療福祉大学助教から旭川大学短期大学部准教授となり、バスケで培った理論を応用して幼児体育・健康の研究を行う。またパーソナルストレッチやスポーツスタッキング、部活動改革も取り組んでいる。
[HP] https://mt-a.jimdo.com

<Text:赤堀達也>

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