“好き”は無敵。挫折して嫌いになりかけた新体操を再び好きになって乗り越えられた。新体操・畠山愛理(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #21 (3/3)
バレエは採点競技の基礎をつくります
――将来、自分の子どもに習わせたいことはありますか。
その子のやりたいことをやらせてあげたい。「新体操をやりたい」と言ったらそれもOKです。厳しい世界ではあるけれど、どの競技も厳しいだろうし、いろいろ苦しい経験もしたけどやっぱりやっててよかったと思うから。いずれにせよ何かしらスポーツはさせたいと思います。
――習っておけばよかったと思うことはありますか。
クラシックバレエを習いましたが、もっと早く始めればよかったですね。バレエはすべての採点競技に共通する大切な基礎。新体操、フィギュアスケート、アーティスティックスイミングなどの道に進みたい場合、できれば小さいうちにバレエは習っておいたほうがいい。バレエの基礎がしっかりある選手の動きは、見てすぐにわかるほどきれい。ロシアやヨーロッパの強い選手も、バレエの素養があるので演技がしなやかなんです。
――今後は指導にも携わる予定ですか。
ぜひやりたいです。選手の育成だけでなく、楽しむための新体操教室をつくりたい。いつか実現できればいいですね。
[プロフィール]
畠山愛理(はたけやま・あいり)
1994年生まれ、東京都出身。2009年、中学3年生のときに新体操日本代表「フェアリージャパン」入り。2012年ロンドンオリンピックに出場し、団体で7位に入賞する。2013〜2014年までフェアリージャパンの主将を務める。2015年、世界新体操選手権で団体種目別リボンで銅メダルを獲得。2016年リオデジャネイロオリンピックでは団体8位に入賞し、引退。2017年、日本女子体育大卒業。現在はNHK「サンデースポーツ2020」、BSテレビ東京「バカリズムの30分ワンカット紀行」などに出演。
<Text:安楽由紀子/Edit:丸山美紀(アート・サプライ)/Photo:小島マサヒロ>